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- この記事の目次
- 労使協定方式とは
- 派遣労働者の同一労働同一賃金を実現するための仕組み
- 派遣元企業と労働者代表が労使協定を締結する
- 派遣労働者の待遇を決める2つの方式
- 労使協定方式と派遣先均等・均衡方式の違い
- 労使協定方式は一般労働者の平均的な賃金と比較する
- 派遣先均等・均衡方式は派遣先の労働者と待遇を比較する
- 比較する対象と派遣先から提供する情報が異なる
- 労使協定方式を適用するための要件
- 過半数労働組合または過半数代表者と協定を締結する
- 労使協定に定める必要がある事項を確認する
- 労使協定の内容を労働者へ周知する
- 労使協定の有効期間を定める
- 協定内容に不備がある場合は派遣先均等・均衡方式が適用される
- 労使協定方式における一般賃金の決め方
- 基本給・賞与などの算出方法
- 職種別の基準値を確認する
- 能力・経験調整指数を反映する
- 地域指数を反映する
- 通勤手当の決め方
- 退職金の決め方
- 昇給など賃金改善の仕組みを設ける
- 労使協定方式のメリット
- 派遣先が変わっても賃金水準が変動しにくい
- 派遣先企業の情報提供に関する負担を抑えやすい
- 職種や地域に応じた賃金水準を設定できる
- 労使協定方式のデメリット・注意点
- 派遣元企業には協定締結や賃金計算の事務負担が生じる
- 派遣先の賃金が高くても同じ水準になるとは限らない
- 一般賃金の改定に合わせて確認や見直しが必要になる
- 最低賃金を下回らないよう確認する必要がある
- 労使協定方式を採用するときに派遣元企業が対応すること
- 適切な方法で過半数代表者を選出する
- 必要事項を盛り込んだ労使協定を作成する
- 一般賃金と同等以上の賃金を確保する
- 派遣労働者へ待遇の内容を説明する
- 労使協定の内容を適切な方法で周知する
- 労働者派遣事業報告書に必要事項を記載する
- 労使協定方式を採用するときに派遣先企業が対応すること
- 教育訓練と福利厚生施設に関する情報を提供する
- 業務に必要な教育訓練を実施する
- 給食施設・休憩室・更衣室を利用できるようにする
- 派遣料金について必要な配慮をする
- 一般賃金の改定に伴う料金交渉へ誠実に対応する
- 労使協定方式を導入する際の流れ
- 1.対象となる派遣労働者を確認する
- 2.職種や地域に対応する一般賃金を確認する
- 3.過半数労働組合または過半数代表者と協議する
- 4.必要事項を記載した労使協定を締結する
- 5.労使協定を対象労働者へ周知する
- 6.待遇を説明して派遣を開始する
- 7.一般賃金や最低賃金の改定時に内容を確認する
- まとめ
- type IT派遣なら、コーディネーターがお仕事探しをサポート
目次
労使協定方式とは?派遣先均等・均衡方式との違いや賃金の決め方をわかりやすく解説

目次
- 労使協定方式とは
- 派遣労働者の同一労働同一賃金を実現するための仕組み
- 派遣元企業と労働者代表が労使協定を締結する
- 派遣労働者の待遇を決める2つの方式
- 労使協定方式と派遣先均等・均衡方式の違い
- 労使協定方式は一般労働者の平均的な賃金と比較する
- 派遣先均等・均衡方式は派遣先の労働者と待遇を比較する
- 比較する対象と派遣先から提供する情報が異なる
- 労使協定方式を適用するための要件
- 過半数労働組合または過半数代表者と協定を締結する
- 労使協定に定める必要がある事項を確認する
- 労使協定の内容を労働者へ周知する
- 労使協定の有効期間を定める
- 協定内容に不備がある場合は派遣先均等・均衡方式が適用される
- 労使協定方式における一般賃金の決め方
- 基本給・賞与などの算出方法
- 職種別の基準値を確認する
- 能力・経験調整指数を反映する
- 地域指数を反映する
- 通勤手当の決め方
- 退職金の決め方
- 昇給など賃金改善の仕組みを設ける
- 労使協定方式のメリット
- 派遣先が変わっても賃金水準が変動しにくい
- 派遣先企業の情報提供に関する負担を抑えやすい
- 職種や地域に応じた賃金水準を設定できる
- 労使協定方式のデメリット・注意点
- 派遣元企業には協定締結や賃金計算の事務負担が生じる
- 派遣先の賃金が高くても同じ水準になるとは限らない
- 一般賃金の改定に合わせて確認や見直しが必要になる
- 最低賃金を下回らないよう確認する必要がある
- 労使協定方式を採用するときに派遣元企業が対応すること
- 適切な方法で過半数代表者を選出する
- 必要事項を盛り込んだ労使協定を作成する
- 一般賃金と同等以上の賃金を確保する
- 派遣労働者へ待遇の内容を説明する
- 労使協定の内容を適切な方法で周知する
- 労働者派遣事業報告書に必要事項を記載する
- 労使協定方式を採用するときに派遣先企業が対応すること
- 教育訓練と福利厚生施設に関する情報を提供する
- 業務に必要な教育訓練を実施する
- 給食施設・休憩室・更衣室を利用できるようにする
- 派遣料金について必要な配慮をする
- 一般賃金の改定に伴う料金交渉へ誠実に対応する
- 労使協定方式を導入する際の流れ
- 1.対象となる派遣労働者を確認する
- 2.職種や地域に対応する一般賃金を確認する
- 3.過半数労働組合または過半数代表者と協議する
- 4.必要事項を記載した労使協定を締結する
- 5.労使協定を対象労働者へ周知する
- 6.待遇を説明して派遣を開始する
- 7.一般賃金や最低賃金の改定時に内容を確認する
- まとめ
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派遣社員の待遇を決めるルールとして、労使協定方式が注目されています。同一労働同一賃金の実現に向け、導入する企業が増えてきました。本記事では仕組みや他方式との相違点、賃金の計算手順まで分かりやすく整理しています。制度の全体像をスムーズに把握したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
労使協定方式とは

派遣社員の公正な待遇を確保するために定められた大切な仕組みです。法律に沿って適切な賃金水準や評価制度を整える必要があります。具体的な目的や決定手順について、ここから順を追って詳しく見ていきましょう。
派遣労働者の同一労働同一賃金を実現するための仕組み
正規雇用と非正規雇用の間にある不合理な格差をなくす目的で創設されました。同じ仕事を担当する労働者に公正な賃金を届けるための取り組みです。
雇用形態の違いだけで不利益が生じないよう、法律で明確に定められています。安心して長く働き続けられる環境づくりを力強く支える制度といえます。
派遣元企業と労働者代表が労使協定を締結する
この方式では、派遣会社と労働者の代表が協定を結ぶことで待遇を決定します。現場の声を反映させるため、公正な手続きで選ばれた代表者との対話が欠かせません。
法令の基準をクリアする書面を作成し、双方が合意して初めて効力を持ちます。透明性の高い合意形成が何より大切です。
派遣労働者の待遇を決める2つの方式
派遣社員の処遇決定には、労使協定方式と派遣先均等・均衡方式の2種類が存在します。前者は同種の一般労働者の平均水準と比較し、後者は実際の配属先の社員と比較するルールです。
実務の進めやすさから、多くの派遣会社では前者が選ばれています。自社に合う方式を正しく見極めましょう。
労使協定方式と派遣先均等・均衡方式の違い

どちらを選ぶかによって、基準となる賃金水準や企業側の事務手続きが大きく変化します。双方の特徴を正しく把握することは、円滑な運用に向けた第一歩です。それぞれの相違点や求められる対応について、ポイントを整理して確認していきましょう。
労使協定方式は一般労働者の平均的な賃金と比較する
厚生労働省が公表する統計データを参照し、同種業務を行う一般労働者の平均賃金と比較します。世の中の標準相場を基準に据える点が大きな特徴です。
派遣先がどこであっても客観的な数値が土台となるため、市場の実勢に見合った納得感のある待遇を設計しやすい利点があります。
派遣先均等・均衡方式は派遣先の労働者と待遇を比較する
派遣先で同種の業務を担当する通常の正社員を比較対象とし、その水準に合わせます。配属先ごとに給与体系や福利厚生の内容を揃えることが原則です。
現場の社員と完全に足並みを揃えられる一方、配属先によって賃金が上下しやすい側面もあります。実情に合わせた判断が必要です。
比較する対象と派遣先から提供する情報が異なる
基準とする対象の違いに伴い、派遣先企業から提出してもらう情報の内容も変わってきます。均等・均衡方式では詳細な社内賃金データの提供が欠かせません。
対して、労使協定方式では教育訓練や福利厚生施設の情報に留まるため、手続き負担や管理の難易度に大きな差が生じます。
労使協定方式を適用するための要件

労使協定方式を有効に機能させるためには、法律で定められた厳格な基準を満たさなければなりません。手続きに漏れや誤りがあると、適用が無効になる恐れも生じます。円滑な運用のために押さえておくべき主要な要件を、詳しく確認していきましょう。
過半数労働組合または過半数代表者と協定を締結する
事業所の労働者の過半数で組織する労働組合、または過半数代表者と協定を結びます。代表者の選任は、投票や挙手など民主的な手続きで行われなければなりません。
使用者の意向による指名は固く禁じられています。適切な代表者と誠実に協議を重ねることが、制度適用の大前提です。
労使協定に定める必要がある事項を確認する
協定書には、対象となる労働者の範囲や賃金の決定方法などを網羅して記載します。公正な人事評価の基準や、一般賃金と同等以上の水準を満たす旨の明記も必須です。
有効期間や教育訓練の実施方針など、法律が指定する必須項目を一つひとつ丁寧に反映させることが求められます。
労使協定の内容を労働者へ周知する
締結した協定は、対象となるすべての派遣労働者にしっかりと知らせる義務があります。書面の交付や社内ネットワークへの掲示など、いつでも閲覧できる状態に整えなければなりません。
内容を周知していない場合、法令違反と判断されるリスクもあります。全員に情報が行き届く環境を整えましょう。
労使協定の有効期間を定める
協定には必ず有効期間を設定する必要があり、基本的には2年以内とすることが望ましいとされています。一般労働者の賃金水準は毎年改定されるため、実務上は1年ごとに更新するケースが主流です。
定期的な見直しを行うことで、社会情勢や法改正に合わせた適正な待遇を保てます。
協定内容に不備がある場合は派遣先均等・均衡方式が適用される
必須事項の記載漏れや周知不足などの不備があると、労使協定は無効とみなされてしまいます。その際は、自動的に派遣先均等・均衡方式が適用されるルールです。
派遣先の給与体系に合わせた再計算や過去分の差額精算が必要となり、大きなトラブルにつながりかねません。作成時は細心の注意を払いましょう。
労使協定方式における一般賃金の決め方

派遣労働者の基本給や各種手当は、厚生労働省が毎年公表する基準値をもとに算出します。客観的な指標を段階的に掛け合わせて設定する仕組みです。具体的にどのような手順を踏んで賃金を決めていくのか、項目ごとに詳細を解説していきます。
基本給・賞与などの算出方法
基本給や賞与の合計額は、公表された統計の時給単価を基準にして算出します。まずは対象業務の基準値に、経験年数に応じた指数や地域ごとの数値を掛け合わせる流れです。
その結果算出された一般賃金の合計額と自社の支給額を比較し、同等以上の水準になっているかを厳密に確かめます。
職種別の基準値を確認する
厚生労働省が示す職業安定業務統計などのデータから、該当する職種の基準値を探します。担当業務の実態に即した正しい職種区分を選択することが、極めて大切です。
職業分類の定義を細かく確かめながら、実際の作業内容と乖離がないよう慎重に当てはめ作業を進める必要があります。
能力・経験調整指数を反映する
業務経験の長さに応じた能力・経験調整指数を基準値に乗算して反映させます。勤続年数や習熟度が高まるにつれて、基準となる賃金水準も段階的に引き上がる仕組みです。
経験が浅い方からベテランまで、培ったスキルに見合う適正な数値を算出し、不公平が生じないよう配慮します。
地域指数を反映する
物価や生活費の地域差を賃金に反映するため、地域指数を掛け合わせて補正します。全国平均を100とした都道府県別の指数、またはハローワーク管轄別の数値を適用する形です。
就労地域の指数を用いることで、その土地の物価水準に合った無理のない給与体系を整えられます。
通勤手当の決め方
通勤手当には実費支給のほか、通達で示された基準額(時給換算額)を支給する方法があります。実費支給を選択する場合は上限額を設けず全額支払うか、一般基本給と同等以上の水準を担保しなければなりません。
通勤にかかる実質的な負担を考慮し、労働者に不利益が出ないよう設計します。
退職金の決め方
退職金の支給方法は、退職金前払い制度や退職金共済への加入など複数から選べます。一般基本給に一定の退職金費用割合を上乗せして、毎月支給する手法も広く使われている状態です。
どの方法を採用する場合でも、公表された一般的な水準を満たしているか数値を必ず確認しましょう。
昇給など賃金改善の仕組みを設ける
職務経験やスキルの向上に応じて、着実にステップアップできる昇給ルールを設けます。能力向上に伴って賃金が改善される制度を整えることは法令上の義務です。
具体的な評価基準や見直しのタイミングを明文化し、働くモチベーションにつながる環境を整えましょう。
労使協定方式のメリット

労使協定方式を導入すると、企業と労働者の双方が安定的かつ合理的に就労を進めやすくなります。賃金や実務運用の面で、バランスの取れた利点が多数存在するためです。具体的にどのようなメリットが得られるのか、ここから3つの観点に分けて分かりやすくお伝えします。
派遣先が変わっても賃金水準が変動しにくい
派遣先企業が変更になっても、同じ業務内容であれば大幅な給料の変動を防ぎやすい特徴があります。配属先ごとの給与基準に左右されず、自社の雇用契約に基づく安定した収入を保てるためです。
生活の基盤を安定させやすく、長期的な就業計画を安心して描きやすい点が働く側にとって魅力といえます。
派遣先企業の情報提供に関する負担を抑えやすい
派遣先企業は、社内正社員の細かな賃金データを派遣元へ開示する必要がありません。提出を求められる書類が大幅に減るため、手続き上の負担を最小限に抑えられます。
デリケートな社内情報や給与規程を外部へ渡さずに済むため、受け入れ時の心理的なハードルも下がります。
職種や地域に応じた賃金水準を設定できる
全国一律の基準ではなく、地域の雇用情勢や職種ごとの相場に合わせた給与設定が可能です。公的な統計データに沿って算出するため、労働市場の実態に即した納得感のある給与を提示できます。
過不足のない合理的な給与設計ができ、人材採用をスムーズに進める力強い後押しとなるはずです。
労使協定方式のデメリット・注意点

合理的な仕組みである一方、運用にあたっては注意すべきリスクや事務的な負担も存在します。制度の導入後に予期せぬトラブルを招かないよう、事前に課題を整理しておくことが肝心です。主なデメリットや留意点について、順を追って見ていきましょう。
派遣元企業には協定締結や賃金計算の事務負担が生じる
派遣会社側には、労使協定の締結や複雑な賃金計算など多大な事務負担が発生します。毎年の通達確認や複雑な計算式の適用など、専門的な実務をこなす必要があるためです。
書類作成や労働者代表との協議にも多くの時間を割かねばならず、社内の管理体制をしっかり整えておくことが欠かせません。
派遣先の賃金が高くても同じ水準になるとは限らない
派遣先の社員が極めて高い賃金を得ていても、派遣社員の給与が同等まで上がるとは限りません。基準となるのは一般労働者の平均相場であるためです。
同じ職場で同様の仕事をしていても、周囲の正社員との間で給与額に開きが生じるケースもあり、納得感を得るための丁寧なフォローが求められます。
一般賃金の改定に合わせて確認や見直しが必要になる
公表される一般賃金の数値は、社会動向を踏まえて毎年夏頃に見直されます。改定された最新の基準値を反映し、自社の賃金が下回っていないか毎年確認しなければなりません。
水準を満たしていない場合は速やかに賃金改定を行う必要があり、継続的なメンテナンスを怠らない姿勢が大切です。
最低賃金を下回らないよう確認する必要がある
一般賃金の水準を満たしていても、地域の最低賃金を下回ることは法律上決して許されません。最低賃金も毎年秋に改定されるため、常に両方の基準を上回っているか確認する作業が重要です。
万が一、最低基準を下回ると法令違反となるため、二重のチェック体制を敷いて確実に管理しましょう。
労使協定方式を採用するときに派遣元企業が対応すること

派遣元企業がこの制度を適正に運用するためには、法律に沿った数々のステップを着実にこなす必要があります。一つでも手順を誤ると、協定自体が無効になることもあります。担当者が押さえておくべき主要な実務対応について、分かりやすく確認していきましょう。
適切な方法で過半数代表者を選出する
従業員の意見を代弁する過半数代表者を、民主的かつ透明性の高い方法で選出します。会社が一方的に指名したり、管理職の立場にある者を据えたりしてはいけません。
立候補や投票といった公正な機会を設け、すべての派遣社員が納得できる形で選ばれるプロセスを厳格に整えましょう。
必要事項を盛り込んだ労使協定を作成する
法律で定められたすべての必須項目を漏れなく盛り込んだ協定書を作成します。対象となる労働者の範囲や一般賃金の比較方法、教育訓練の実施計画などを具体的に記載する流れです。
厚生労働省が公表しているモデル様式などをうまく活用しながら、形式面と内容面の両方に不備がない書面を完成させましょう。
一般賃金と同等以上の賃金を確保する
算出された最新の一般賃金水準と自社の支給額を突き合わせ、同等以上を確保します。基本給だけでなく賞与や諸手当を含めた総額で、基準値をクリアしているか厳格に照合する必要があります。
不足が生じる場合は手当の増額などで速やかに調整し、適法な賃金水準を確実に保つのです。
派遣労働者へ待遇の内容を説明する
雇用契約を結ぶ際や派遣就業を開始する前に、待遇の内容を詳しく説明する義務があります。どのような基準で賃金が決められ、一般水準と比較してどう設定されているかを明示する規則です。
書面の交付とともに口頭でも丁寧に案内し、双方が納得した上で就業をスタートできる環境を整えます。
労使協定の内容を適切な方法で周知する
完成した協定書は、対象となるすべての派遣社員へ速やかに周知しなければなりません。書面の配架や社内ポータルサイトへの掲載など、いつでも閲覧できる環境を整える必要があります。
周知を怠ると協定が無効になる恐れもあるため、情報共有の仕組みを確実に構築しておきましょう。
労働者派遣事業報告書に必要事項を記載する
毎年6月30日までに提出する労働者派遣事業報告書に、協定の内容を記載して労働局へ報告します。締結した協定書の写しも、必ず添付して提出します。
行政への正確な届出を怠ると指導の対象となる場合もあるため、期日を守って確実に手続きを完了させましょう。
労使協定方式を採用するときに派遣先企業が対応すること

派遣社員を受け入れる派遣先企業にも、法律で定められた一定の協力義務が課されています。派遣会社任せにせず、パートナーとして適切に連携を取ることが不可欠です。受け入れ企業が事前に把握し、着実に対応すべき実務について整理して解説します。
教育訓練と福利厚生施設に関する情報を提供する
派遣契約を交わす前に、実施している教育訓練や利用可能な福利厚生施設の情報を提供します。給食施設や休憩室、更衣室などの利用可否について事前に伝達することが法律上の義務です。
円滑な受け入れを実現するため、必要な社内環境の情報を過不足なく取りまとめて共有しましょう。
業務に必要な教育訓練を実施する
派遣社員が担当業務を円滑に遂行できるよう、必要な教育訓練の機会を提供します。自社の直接雇用社員に対して実施している訓練と同等の内容を受けられるよう配慮が必要です。
能力を最大限に発揮できる環境を整えることは、職場の生産性向上にも大きく寄与します。
給食施設・休憩室・更衣室を利用できるようにする
社内に設置されている給食施設や休憩室、更衣室は、派遣社員にも開放する必要があります。社員食堂などの便宜施設について、利用を制限することなく同等に使えるよう配慮する方針です。
日常の就業環境において不合理な格差を生まない配慮が、信頼関係の構築につながります。
派遣料金について必要な配慮をする
派遣元が適正な賃金を支払い、教育訓練を滞りなく行えるよう、派遣料金に十分な配慮を払います。不当に低い単価で買い叩くような行為は、法令で固く禁じられているためです。
法令遵守と人材確保の両面から、適切なコストを負担する誠実な姿勢が受け入れ企業に求められます。
一般賃金の改定に伴う料金交渉へ誠実に対応する
公的な一般賃金が引き上げられた際は、派遣元から料金改定の申し入れが入ることがあります。
物価や最低賃金の上昇に伴う要請に対し、合理的な根拠を確認しつつ誠実に対話を進めなければなりません。お互いに良好な関係を保つため、前向きな協議姿勢を大切にしましょう。
労使協定方式を導入する際の流れ

ここからは、実際に労使協定方式を立ち上げる具体的なステップを解説します。手続きを正しい順序で進めることで、後々のトラブルや不備を確実に防止できる可能性が高まります。全体のフローを頭に入れ、計画的に準備を進めていきましょう。
1.対象となる派遣労働者を確認する
まずは自社に在籍する派遣社員の中で、どの職種や業務を協定の対象にするか確認します。例外を設ける場合はその合理的な理由も明確に整理しておかなければなりません。
全従業員の雇用形態や職務内容を丁寧に棚卸しし、対象者の範囲を特定する作業からスタートさせます。
2.職種や地域に対応する一般賃金を確認する
厚生労働省が公表した最新データをもとに、対象職種と就業地域の基準値を調べます。経験年数に応じた調整指数や地域指数を掛け合わせ、目指すべき賃金水準を算出するステップです。
算出結果に誤りがないか綿密に検証し、次に行う協議に向けた根拠資料を整えていきましょう。
3.過半数労働組合または過半数代表者と協議する
抽出したデータや作成案をもとに、労働者代表との協議を開始します。給与の内訳や評価制度の妥当性について、意見を交わしながら合意を目指す段階です。
一方的な押し付けにならないよう誠実に話し合いを重ね、双方が納得できる着地点を見出すことが重要といえます。
4.必要事項を記載した労使協定を締結する
協議がまとまったら、必須項目を漏れなく盛り込んだ協定書を作成して調印します。有効期間や賃金の算定根拠などを明確に文章化し、双方の署名捺印を取り交わす流れです。
記載事項に漏れがあると効力を失う可能性があるため、完成時には内容を厳重にチェックしてください。
5.労使協定を対象労働者へ周知する
締結が完了した協定書は、対象となるすべての派遣社員へ速やかに周知します。書面を配布するほか、社内の共有サーバーなどにデータを保管していつでも読める状態を確保する方針です。
透明性を保つことが法律上の必須条件ですので、周知漏れが起きないよう徹底しましょう。
6.待遇を説明して派遣を開始する
実際の派遣就業が始まる前に、賃金や待遇に関する詳細な説明を個別に行います。明示書などの書面を交付しながら、給与の内訳や評価ルールを分かりやすく伝えるステップです。
働く本人の不安を解消し、前向きな気持ちで就業をスタートできるよう丁寧に対応しましょう。
7.一般賃金や最低賃金の改定時に内容を確認する
国の一般賃金や地域の最低賃金は、毎年夏から秋にかけて最新データへ改定されます。新しい基準値が公表されたら速やかに照合し、現在の給与が基準を満たしているか確認する作業が欠かせません。
基準を下回る場合は速やかに手当や基本給を底上げし、法令に適合した状態をキープし続けましょう。
まとめ

労使協定方式は、派遣社員の公正な待遇を守りつつ、安定した就労を後押しする重要な仕組みです。導入には過半数代表者の選出や詳細な賃金計算など、法律に則った正確な手続きが求められます。派遣元と派遣先がしっかり連携し、ルールを守って運用することが職場全体の安心感につながるのです。
type IT派遣なら、コーディネーターがお仕事探しをサポート
最近はAIやシステムによる自動マッチングを行うサービスが増えていますが、IT・Webの仕事では言語やツールといったキーワードだけでは判断できないことが多いのが実情です。
だからこそ、type IT派遣は「人」による紹介にこだわります。コーディネーターが直接お話を伺い、希望や不安をじっくり理解したうえで、最適な求人をご提案。
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