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動画編集とは?必要なパソコンスペックやおすすめアプリも合わせて解説!
目次
- 動画編集とは?
- 動画編集の仕事の流れ
- 企画・構成
- 動画や画像などの素材を編集ソフトに読み込む
- カット・トリミング
- 編集加工
- 出力
- 動画編集を行うために必要な道具
- パソコン
- 素材
- 動画編集ソフト
- グラフィクボード
- 動画編集に必要なパソコンスペック
- CPU
- メモリ
- HDD/SSD
- 動画編集に必要な基礎知識
- フレームレート
- アスペクト比
- エフェクト
- コーデック
- 拡張子
- 動画編集ソフトを選ぶポイント
- パソコンスペックとの相性
- ビデオカメラのデータ形式との互換性
- コスト
- 使用したい機能があるか
- マニュアルやサポートの有無
- 動画編集の技術と合っているか
- おすすめ動画編集ソフト5選
- 1.PowerDirector
- 2.Adobe Premiere Elements
- 3.Vegas Pro
- 4.VideoPad
- 5.iMovie
- 動画編集者としての働き方
- 会社員
- フリーランス
- 副業
- 派遣
- 未経験でも動画編集はできる?
- 動画編集者の平均年収
- 動画編集は将来性のある仕事
- まとめ
動画編集とは?
近年は、YouTube・TikTokなどのSNSやスマートフォンの普及により、個人でも動画を編集してオンライン上に公開することが当たり前になってきました。とはいえ、本格的な動画編集に取り組むには具体的な流れが分かってない人やどんなツールを使ったら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、動画編集の仕事の流れや必要な道具、おすすめのソフトについてご紹介します。これから動画編集を始めたい人や動画編集を仕事にしていきたいと考えている人はぜひ読んでみてください。
動画編集の仕事の流れ
動画編集とは、撮影した映像などの素材をパソコン上でつなぎ合わせたり加工をしながら、動画を作り上げる作業のことです。テレビCMやプロモーションビデオ、SNSに掲載する広告動画など、様々な用途の動画を制作します。動画編集の具体的な流れは以下の通りです。
企画・構成
まずはじめに、クライアントからニーズや動画の使用目的をヒアリングし、どのような動画を作るか企画や構成を考えます。動画編集の作業自体のみを担当する場合は、企画・構成には関わらずに、ディレクターやプロデューサーの指示のもと作業に取り掛かかるケースもあります。
動画や画像などの素材を編集ソフトに読み込む
動画制作に使う動画や画像などの素材を編集ソフトに読み込みます。クライアントから支給されたり、自社にある既存の素材を使用するケースと、新たに撮影から請け負うケースがあります。
カット・トリミング
素材の読み込みが完了したら、実際に編集をする作業です。今回の動画で伝えたいメッセージが的確に伝わるように、不要な部分をカットして複数の動画をつなぎ合わせます。
編集加工
つなぎ合わせた1本の動画をより魅力的に見せるために、テロップや音声入れ、エフェクトをかけます。そして、全体のボリュームを調整しながら、最後に音楽や効果音をつけます。
出力
動画が完成したら、データやメディアなど適切な形に出力します。出力したデータやメディアをクライアントに納品をしたら完了です。
動画編集を行うために必要な道具
動画編集を行うためには専用の道具が必要です。以下で確認しておきましょう。
パソコン
動画編集は基本的にパソコンを使って行います。簡単な動画であれば、スマートフォンでも撮影から動画編集、アップロードまですべて対応可能ですが、仕事として動画編集を行う場合はパソコンを使ったほうがよいでしょう。パソコンに必要なスペックについては、後ほど解説します。
素材
動画データや画像データ、音声データなどの素材も必要です。クライアントから支給されたデータや自社にある既存のデータ、自身で撮影したデータなどを使うのが一般的ですが、無料で使える素材(フリー素材)を利用する方法もあります。他人が制作した素材を勝手に使用することは著作権侵害になるので、絶対にやめましょう。
動画編集ソフト
動画編集において欠かせないのが動画編集ソフトです。素材のカットやトリミング、加工などはすべて動画編集ソフト上で行うので、自身の目的に合ったものを選ぶことが大切です。動画編集ソフトを選ぶ際のポイントやおすすめの動画編集ソフトについても、後ほど詳しく解説します。
グラフィクボード
グラフィックボード(GPU)とは、映像をパソコンのディスプレイに出力するパーツです。簡単な動画編集はグラフィックボードがなくても可能で、動画編集ソフトによっては使わない物もあります。しかし、本格的な動画編集をするのであればグラフィックボードは必須の道具です。
動画編集に必要なパソコンスペック
動画編集に必要なパソコンスペックについて、パーツごとにご紹介します。
CPU
CPUとは、パソコンの頭脳の役割をしていて、動画編集において最も重要なパーツです。CPUによりパソコンの動作速度が決まると言っても過言ではありません。
インテル社の「Core i」シリーズとAMD社の「Ryzen」シリーズが一般的で、数字が高いほど高性能になっています。動画編集はパソコンにかかる負荷が大きいので、「Core i5」または「Ryzen5」以上のスペックが必要です。
メモリ
CPUの次に重要なパーツがメモリです。メモリは、CPUが計算した内容を高速で連絡し、一時的に保存する役割をしています。動画編集はメモリの消費量が多いため、十分なメモリがないとパソコンのフリーズなどが発生し、作業ができなくなってしまいます。最低でも8GBのメモリ、複雑なフルHD動画編集や4Kの動画編集を行う場合は16GB以上のメモリがあると良いでしょう。
HDD/SSD
HDDとSSDはいずれもデータを記録するストレージのことです。かつてはHDDが主流でしたが、今では高速にデータの書き込み・読み込みができるSDDが広く使われるようになってきています。ただし、SSDはHDDより高額です。動画編集は大量の記憶容量を使うので、コストパフォーマンスを重視するのであればHDD、速度を重視するのであればSSDを選ぶと良いでしょう。
動画編集に必要な基礎知識
動画編集には様々な専門用語があります。これから動画編集を始める人は、まずはじめに基礎知識を理解しておきましょう。
フレームレート
フレームレート(fps)とは、1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位のことを指します。動画はパラパラ漫画のように複数の静止画の集合体で構成されているので、数値が高いほど滑らかな動画になります。ただし、数値が高いほどデータ容量が大きく、静止した際の画質が劣化するので、動画の用途に合ったフレームレートにすることが大切です。以下、一般的に使用されているフレームレートの値を一部ご紹介します。
<3~5fps> 防犯カメラ・監視カメラ
<24fps> 映画
<30fps> 日本のテレビ・DVD
アスペクト比
アスペクト比とは、画像や動画などの縦と横の長さの比率のことです。「16:9」や「4:3」のように、「縦:横」で比率を表します。現在、最も一般的なアスペクト比は「16:9」です。また、例えば解像度が「1280×720」の場合、「1280:720=16:9」になるので、解像度が「1820×720」のアスペクト比は「16:9」になります。
エフェクト
動画編集におけるエフェクトとは、特殊効果を素材に追加することです。タイトルやシーンの切り替え、音声、映像などに使用されます。エフェクトにより動画に動きをつけることで、素材の魅力を引き出したり、視聴者の印象に残りやすくする目的があります。
エフェクトの種類は様々で、動画のカットとカットをつなぐトランジションや効果音を入れるサウンドエフェクト、写真・イラスト・文字といった素材に動きをつけるモーショングラフィックスなどがあります。
コーデック
コーデックとは、音声や映像などの変換・圧縮・復元を行うプログラムのことです。動画は映像データと音声データで構成されており、そのままの状態だと莫大なデータ量になってしまうため、変換や圧縮が必要です。しかし、圧縮したままだと再生ができないため、復元をする必要があります。そのため、動画を扱う際にはコーデックを必ず使用します。
拡張子
拡張子とは、ファイルの種類を識別するための文字列のことです。例えば、Word文書は「.docx」、PDFファイルは「.pdf」、写真ファイルは「.jpg」がファイル名の末尾につきます。動画ファイルの拡張子は複数ありますが、代表的なのは「.mp4」「.avi」「.mov」「.webm」「.flv」の5つです。
拡張子によりそれぞれ特徴があるので、動画の使用用途に応じて決めると良いでしょう。
動画編集ソフトを選ぶポイント
動画編集ソフトは自分に合ったものを選ぶのが大切です。以下では、動画編集ソフトを選ぶ際のポイントをご紹介します。これから動画編集ソフトを導入する人は確認してみてください。
パソコンスペックとの相性
動画編集ソフトに限らずソフトを選ぶ際には、自分のパソコンのOSで使えるか、OSのバージョンが合っているかを確認しましょう。動画編集ソフトはWindowsかMacのどちらかにしか対応していないものも多くあるので、最低限自分のパソコンのOSに対応しているソフトのなかから選ばなければいけません。
また、高性能のソフトを低スペックのパソコンで使うと、動きが遅くなる可能性があるので、自分のパソコンスペックに見合った動画編集ソフトを選ぶ必要があります。
ビデオカメラのデータ形式との互換性
ビデオカメラは、ものにより出力できるデータ形式が異なります。動画編集ソフトは、自分のビデオカメラや自社で使っているビデオカメラと互換性のあるものを選びましょう。
コスト
簡易的な動画編集であれば無料ソフトでも十分ですが、仕事として動画編集をするのであれば有料ソフトを利用するのがおすすめです。有料ソフトのなかでも幅広い金額のソフトがあるので、制作する動画の用途やクオリティに合わせて選ぶと良いでしょう。また、買い切りタイプかサブスクタイプかなど料金形態もソフトにより異なるので確認しましょう。
使用したい機能があるか
基本的にどの動画編集ソフトでも機能は充実していますが、機能の内容はソフトにより異なります。導入してみたら使いたい機能がなかった、使わない機能ばかりだったということがないように、使用したい機能が決まっている場合は、事前にその機能が備わっているのかを確認すると良いでしょう。
マニュアルやサポートの有無
動画編集をこれから始める人や始めたばかりの人がゼロから動画編集ソフトを使いこなすのは難しいものです。最初はマニュアルを読みながら作業をする場面もでてくるので、動画編集ソフトの扱いに慣れていない人はマニュアルが整っている動画編集ソフトが使いやすいでしょう。また、サポートが手厚い動画編集ソフトであれば、より安心して使用することができます。
動画編集の技術と合っているか
動画編集の初心者であれば、初心者でも扱いやすいと定評がある動画編集ソフトのなかから選ぶことがおすすです。一方で、技術レベルが高い人が初心者でも扱いやすい動画編集をソフトを使うと機能面の物足りなさや使いにくさを感じることがあるので、自分の動画編集の技術と合っているソフトを選ぶことが重要です。
おすすめ動画編集ソフト5選
続いては、おすすめの動画編集ソフトを5つご紹介します。『動画編集ソフトを選ぶポイント』で先述した内容と合わせて自分に合った動画編集ソフトを選んでみてください。なかには無料体験ができるソフトもあるので、最終的には実際に使ってみて決めるのも良いでしょう。
1.PowerDirector
PowerDirector(パワーディレクター)は、動画編集初心者からプロまで幅広く使用できるソフトです。初心者でも感覚的に使えるUI配置になっているため、簡単な操作で本格的な動画編集が可能です。PowerDirectorのなかでも6種類の商品が販売されているので、用途に合わせて最適なものを選ぶことができます。
2.Adobe Premiere Elements
Adobe Premiere Elements(アドビプレミアエレメンツ)は、クリエイティブ活動において最も有名なソフトウェアメーカーであるAdobeが開発する動画編集ソフトです。Adobeの動画編集ソフトとして代表的な「Premiere Pro」は、本格的なプロ用と言えます。その点、Adobe Premiere Elementsは基本的かつ使いやすい機能を備えているので、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
3.Vegas Pro
Vegas Pro(ベガスプロ)は、幅広い動画編集機能が備わっていて、直感的に操作することができるソフトです。買い切りタイプのため毎月支払いが発生することはありませんが、値段が少し高めに設定されています。また、他の動画編集ソフトと比較すると利用者数が少ないため、解説動画などがあまりなく、初心者が使いこなすには難しく感じることもあるかもしれません。
4.VideoPad
VideoPad(ビデオパット)は、海外の編集者おすすめ賞に選ばれたことがあるほど、海外で人気の高い動画編集ソフトです。基本的な作業は簡単な操作で行うことができるにも関わらず、完成度の高い動画を制作することができます。ただし、もとは無料のソフトで、現在も最初は無料で使うことができますが、数回使うと制限がかかり有料版への切り替えが必要になります。
5.iMovie
iMovie(アイムービー)は、Apple社公式の無料で使える動画編集ソフトです。Windowsには対応してませんが、Macはもちろん、iPhoneのアプリでも使用することができます。機能が充実しているにも関わらず、シンプルな作りで初心者にも使いやすいのが特徴です。Macには最初から搭載されているソフトなので、Macユーザーであればまず試しに使ってみると良いでしょう。
動画編集者としての働き方
これから動画編集を仕事にしたい人や転職を考えている人は、自身の今後のキャリアプランを踏まえて、今どのような働き方をするのがベストなのかを考えることが大切です。以下では、動画編集としての働き方で代表的なものを4つご紹介します。
会社員
最も一般的なのは会社員として働くことで、そのなかでも大きく2つに分類できます。
1つ目は、事業会社などの一般企業の広報部やWeb制作チームなどに所属し、自社のサイトやSNSにアップする動画を制作するパターンです。特定の分野の動画制作に継続して携わることができます。
2つ目は、制作会社などでクライアントからの依頼を受けて動画編集を行うパターンです。クライアント企業の業界や取り扱う商品・サービス、動画の用途により幅広い動画の制作に携わることができます。
フリーランス
時間や場所に縛れれず自由に働けることが魅力のフリーランスは、動画編集者にも人気の働き方です。
フリーランスは、プライベートと両立しやすい上に、スキル・能力があれば会社員より高い収入を得ることも可能です。ただし、動画編集者に限ったことではありませんが、案件を獲得するための営業活動や事務作業も全て自分で行う必要があるので、動画編集だけに専念することは難しいでしょう。
また、継続案件があれば問題ありませんが、なかなか案件がとれずにきついと感じたり、収入が安定しない人も少なくありません。
副業
副業とは、本業で会社員などとして働きながら別の仕事で収入を得ることです。
特に動画編集の経験がなかったり、少ない場合、いきなり動画編集の仕事だけで生活を維持することには不安を感じる人もいるでしょう。その点、副業で動画編集の仕事をすれば、本業で安定的な収入を得ながら副収入を得られる上に、動画編集者としての経験を積むことができます。
具体的な収入の金額は案件や個人のスキルによって異なりますが、初心者でも月2~3万円、経験者であれば月10万円以上稼ぐ人もいます。また、動画編集の副業案件は比較的豊富なので、案件を探しやすいのもメリットと言えます。
派遣
動画編集者の働き方として、最もおすすめなのが派遣です。派遣は多様なプロジェクトに参加できるため、技術や知識、ネットワークを速やかに広げることが可能です。この点は、制作会社で会社員として働く場合と似ていますが、柔軟な時間設定や場所選びができることは派遣ならではの魅力でしょう。
さらに、派遣は一定の収入が見込め、フリーランスのように収入が不安定な状態を避けることができます。特に動画編集のスキルが高まれば、派遣先から正社員へのステップアップも珍しくありません。
総じて、派遣で動画編集者として働くことは、スキルを磨き、キャリアを積む上で非常に有益な選択肢といえます。多様な業界でのプロジェクトに携わり、自身の価値を高め、より多くの可能性を追求する道がここには広がっています。
未経験でも動画編集はできる?
未経験から動画編集の世界に飛び込むことは十分可能です。現代の動画編集ツールは直感的で使いやすく設計されており、基本的な操作を覚えるのはそれほど時間がかかりません。多くのオンラインコースや無料のリソースがありますので、自宅で基礎から学ぶことができます。
また、動画編集は実務経験が非常に重要ですが、個人プロジェクトやボランティア活動を通じてポートフォリオを作成することももできます。自分自身のプロジェクトで編集スキルを磨くことで、商業的な仕事にも自信を持って取り組むことができるようになります。
さらに、多くの企業は「スキルより意欲」を重視しています。未経験でも、新しいことを学ぼうという意欲と成長するための努力を見せれば、多くの企業がそのポテンシャルを評価してくれます。
動画編集者の平均年収
一般的に、動画編集者の平均年収は400~450万円程度です。ただし、給与幅は300~800万円程度とかなり幅広く、勤務先や能力によって得られる年収は大きく異なるのが特徴です。
そのため、もし新人のときに高い年収が得られなかったとしても、スキルアップして立場が上がる、転職する、制作する動画のクオリティを上げるといったことで、年収アップが見込める仕事と言えるでしょう。
動画編集は将来性のある仕事
今後もYouTubeなどの動画市場の成長や5Gの普及が見込まれることから、動画編集の需要も高まることが予想されています。
「動画編集者が増えすぎて飽和するのでは?」といった声を耳にすることもあるかもしれませんが、動画編集者の増加以上に動画編集の需要が高まっているのですぐに飽和する心配はないでしょう。とはいえ、動画編集が少しでもできれば誰でも仕事があるというわけではありませんし、簡単な作業は今後AIが取って代わる可能性もあります。
そのため、将来的にも動画編集者として活躍するためには、企業やクライアントに必要とされる高いレベルのスキルを身に付けることが重要です。
まとめ
動画編集は自身の感性やセンスを動画を通して表現する仕事です。自分が携わった動画が人の心を動かしたり、行動に導いたりすることができたときに感じるやりがいはとても大きいでしょう。
また、動画編集の仕事は、経験を積めば積むほど個人のスキルや実績になります。スキルや実績を積むことで、キャリアの選択肢も広まり、理想的とする働き方の実現にも近づくことができるので、動画が好きで新しい仕事に挑戦したい人は、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?
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