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エンジニアの時短勤務完全ガイド!在宅も可能な求人事例と体験談

目次
フルタイムエンジニアとして働く方のなかには、時短勤務に切り替えて働きたいと思う方が一定数いらっしゃいます。その理由として最も多いのは、家庭と仕事の両立のためです。
「今の仕事は充実していて続けたいけれど、フルタイム勤務だと育児との両立が難しそう…」「せっかく身につけたITスキルを活かしながら、介護との両立も図りたい」といった声をよく耳にします。
そんな方々にとって、時短勤務制度のある企業での就業は、理想的な選択肢の1つとなります。特にIT業界では、時短勤務のエンジニア採用を積極的に行う企業が増えており、ワークライフバランスを保ちながらキャリアを継続できる環境が整っています。
この記事では、エンジニアの時短勤務について、制度を利用できる条件や給与面での変化、実際の働き方まで詳しく解説します。さらに、時短勤務で活躍する現役エンジニアの体験談も交えながら、育児や介護と仕事を両立している方の事例をご紹介。
仕事と家庭の調和を図りながらエンジニアとしてのキャリアを継続したい方は、時短勤務という選択肢がどのように活用できるのか、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニアの時短勤務とは
時短勤務とは、1日の所定労働時間を通常の8時間より短く設定して働く形態のことです。主に6時間勤務や7時間勤務など、個人の事情に合わせて柔軟に時間を調整できるのが特徴でしょう。
近年のIT業界では、優秀な人材確保のため、育児や介護などのライフイベントに配慮した時短勤務制度を導入する企業が増えています。フルタイムでは難しかった家庭との両立も、時短勤務であれば無理なく続けられる環境が整ってきました。システム開発やプログラミングなど、成果で評価される職種だからこそ実現できる働き方といえます。
時短勤務制度を利用できる条件
エンジニアが時短勤務制度を利用できる主な条件は、育児・介護・傷病などの事由があることです。ただし、企業によって制度の利用条件は異なりますので、詳しく見ていきましょう。
一般的に時短勤務制度を利用できるのは、次のような方々です。
- 小学校就学前の子どもを養育中の従業員
- 要介護状態の家族の介護をする従業員
- 私傷病などで通院・療養が必要な従業員
特に育児に関しては、育児・介護休業法で定められた法定の権利として認められています。3歳未満の子を養育する従業員は、会社に短時間勤務を申し出ることができ、会社側は原則として応じる義務があるのです。
また最近では、多くのIT企業が独自の時短勤務制度を設けています。例えば、子どもが小学校を卒業するまで利用可能としたり、介護との両立支援として期間制限を設けない制度を導入したりするケースも増えてきました。
制度を利用する際は、以下の点に注意が必要です。
- 利用開始の申請時期→原則として2週間前までに
- 必要書類の準備→保育園の在園証明書や介護が必要な状態であることを証明する書類など
- 勤務時間の設定→1日の勤務時間を5~7時間の間で選択できるケースが多い
時短勤務制度はあくまでも期間限定の制度であり、育児や介護などの事由が解消された場合は、通常の勤務時間に戻ることが原則となります。ただし、エンジニアの場合は裁量労働制や在宅勤務との組み合わせで、柔軟な働き方を継続できる企業も多くなっています。
時短勤務制度を利用したい場合は、人事部門に相談し、自社の精度内容や申請手続きを確認することがおすすめです。また、直属の上司や同僚とも事前に十分なコミュニケーションを取り、業務の引き継ぎや分担について話し合っておくことが大切でしょう。
このように、時短勤務制度は法律で定められた権利に加え、企業独自の制度によってより柔軟な働き方を実現できる仕組みとなっているのです。
時短勤務中の給与や待遇
時短勤務中の給与や待遇は、通常のフルタイム勤務と比べて一定の変更が生じます。具体的な条件をわかりやすく説明していきましょう。
基本的に時短勤務における給与は、勤務時間に応じて比例的に減額されることになります。例えば8時間勤務が6時間になる場合、給与は75%程度になるのが一般的です。
給与に関する具体的な変更点は以下の通りです。
- 基本給→勤務時間比例での減額
- 残業手当→時短勤務の所定時間を超えた場合に支給
- 通勤手当→変更なし
- 各種手当→会社規定により変動
賞与や昇給などの評価については、時短勤務だからといって不利になることはありません。多くのIT企業では、労働時間ではなく成果で評価する制度を採用しているためです。優秀なエンジニアの確保のため、時短勤務者への待遇も手厚くなってきました。
福利厚生面では、フルタイム勤務と同様の制度を利用できます。健康保険や厚生年金、雇用保険なども変更なく継続される
有給休暇も労働基準法に基づき、入社から6ヶ月経過すると付与されます。ただし、企業によっては週の労働時間により日数が調整されるケースがあるので、各企業の就業規則や契約内容を確認しましょう。
気になる社会保険料については、標準報酬月額が下がることで負担額も減少する可能性があります。ただし、将来の年金受給額にも影響するため、配偶者の扶養に入るかどうかは慎重に検討する必要があります。
また、時短勤務中でも職能等級や役職は維持されるのが一般的です。ただし、マネジメント職など責任の重い立場での時短勤務は、業務の性質上難しい場合もあります。その際は一時的に職責を調整することもあるでしょう。
項目 | フルタイム勤務 | 時短勤務(6時間) | 時短勤務(7時間) |
---|---|---|---|
基本給 | 100% | 75% | 87.5% |
残業代 | 8時間超 | 6時間超 | 7時間超 |
賞与 | 100% | 成果による | 成果による |
このように、時短勤務中の待遇は給与面での調整はあるものの、福利厚生や評価制度については公平性が保たれています。特にITエンジニアの場合は、生産性の高さを評価される職種であるため、時短勤務でも十分なパフォーマンスを発揮できる環境が整っているといえるでしょう。

時短勤務で働けるIT職種と求人情報
IT業界では近年、多様な働き方を支援する企業が増えており、時短勤務で活躍できる職種も幅広く用意されています。システム開発やプログラミングはもちろん、IT事務職やテスター、ヘルプデスクなど、様々な職種で時短勤務の求人が見つかるでしょう。
特に大手IT企業やWeb系ベンチャー企業では、エンジニアの時短勤務制度が充実している傾向にあります。1日6時間勤務や週4日勤務など、ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方を選べる環境が整っているので、スキルを活かしながら無理のない働き方を実現できるでしょう。
システムエンジニア・プログラマーの時短勤務案件
時短勤務で働けるシステムエンジニアやプログラマーの求人は、実はかなり豊富に存在しています。特にWeb系の開発現場では、時短勤務のエンジニアを積極的に採用する企業が増えてきました。
これは、プログラミングやシステム開発が成果物で評価される職種であり、必ずしも長時間の勤務を必要としないためです。むしろ、限られた時間で効率的に業務をこなせる人材は高く評価されます。
具体的な求人案件としては、以下のような職種で時短勤務の募集が見られます。
- フロントエンドエンジニア(JavaScript、React、Vueなどの開発)
- バックエンドエンジニア(PHP、Ruby、Pythonなどのサーバーサイド開発)
- モバイルアプリケーション開発者(iOS、Androidアプリの開発)
時短勤務でもフルタイムと同等の専門性が求められることが多いため、技術力は必須となってきます。反対に、時短勤務だからといって必ずしもフルタイム勤務の社員よりハイレベルな技術力が要求されるわけでもありません。
また、開発プロジェクトへの参画形態も柔軟です。新規開発案件から保守運用まで、時短勤務者でも幅広い業務に携わることができます。特にアジャイル開発を導入している現場では、短時間勤務でもスプリント(開発サイクル)に合わせた業務調整が可能となっています。
求人を探す際のポイントは、単に時短勤務が可能というだけでなく、開発環境や使用技術がご自身のスキルや希望に合っているかどうかをしっかりと確認することです。また、チーム開発が基本となるため、コミュニケーションツールや情報共有の仕組みが整っているかも重要なチェックポイントでしょう。
未経験から挑戦できるIT事務職の時短勤務
IT業界への転職を考える中で、未経験者でも挑戦しやすいIT事務職は、時短勤務との相性が特に良い職種です。
スキルを一から身につけながら、ワークライフバランスを保って働くことができます。具体的には、以下のよう職種が一般的です。
- ヘルプデスク(社内システムの問い合わせ対応)
- テスター(システムやアプリのテスト作業)
- IT関連のデータ入力・集計作業
- IT関連の事務処理・ドキュメント作成
特にヘルプデスクは、未経験からスタートしやすい職種として人気があります。社内システムの基本的な操作方法や、よくある質問への対応など、段階的にスキルアップできる環境が整っているのがその理由でしょう。
時短勤務での給与は、正社員の場合、勤務時間に応じて月給15万円~25万円程度となることが多いです。派遣は時給1,700円~2,500円、パート・アルバイトは時給1,200円~1,800円程度が一般的で、経験を積むことで時給アップも期待できます。
IT事務職で時短勤務を始める際は、まずは基本的なPCスキルを身につけることが大切です。Word、Excel、PowerPointなどの基本操作ができれば、十分スタートラインに立てるでしょう。
さらに、IT企業での事務経験を活かして、将来的にはシステムエンジニアやプログラマーへのキャリアチェンジも可能です。実際に、IT事務職からスキルを磨いて開発職へステップアップした事例も少なくありません。
時短勤務で働きながら、自分のペースでIT業界でのキャリアを築いていけるのが、IT事務職の大きな魅力といえるでしょう。
テレワーク・在宅勤務との組み合わせ事例
昨今の働き方改革の流れを受けて、時短勤務と在宅勤務を組み合わせた柔軟な働き方が広がっています。実際に多くのエンジニアが、この2つの制度を上手に活用して効率的な業務遂行を実現しています。
特にシステム開発やプログラミングの仕事は、オンラインでの情報共有やコミュニケーションツールを活用することで、場所や時間にとらわれない働き方が可能です。時短勤務者の多くが週2〜3日は在宅勤務を併用している実態があります。
オンラインツールを活用した情報共有により、時短かつ在宅勤務でもチームメンバーとの連携を密に取ることができます。Slack、Microsoft Teams、Zoomなどのコミュニケーションツールを使えば、必要な時に素早く相談や報告ができます。
また、在宅勤務で通勤や準備の時間を省くことで、限られた勤務時間を効率的に使い、さらなる成果の最大化が見込めます。
一方で気をつけたいのは、在宅勤務時の業務時間管理です。時短勤務者は所定の勤務時間が短いため、メリハリをつけた働き方を心がける必要があります。勤務時間外の仕事を抱え込まないよう、タイムマネジメントをしっかりと行いましょう。
このように、時短勤務と在宅勤務を組み合わせることで、エンジニアとしてのキャリアを継続しながら、育児や介護との両立も無理なく実現できる働き方が可能となっています。IT業界ならではの柔軟な勤務形態を、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
時短勤務エンジニアの体験談
実際に時短勤務制度を利用しているエンジニアの方々から、貴重な経験談を集めてみました。育児との両立、キャリアの変化、収入面での工夫など、リアルな声をお届けします。
時短勤務を選択したことで直面した課題や不安も率直に語っていただいていますが、柔軟な働き方を実現して充実した日々を送っている方が多いようです。特に育児中の女性エンジニアからは「時短勤務なしでは続けられなかった」という声も寄せられていますよ。
育児との両立
エンジニアとして時短勤務を選択しながら育児との両立を実現している方が、想像以上に多くいらっしゃいます。特に0〜3歳児を育てながら働く女性エンジニアにとって、時短勤務制度は大きな支えとなっているようです。
実際に時短勤務を利用している30代女性エンジニアのAさんは、朝9時から15時までの6時間勤務を選択し、保育園のお迎えにも余裕を持って対応できていると話します。以前はフルタイムで働いていましたが、第一子出産後に時短勤務に切り替えたことで、仕事と育児の両方を無理なく続けられているそうです。
具体的な1日の流れとしては、朝は7時に起床して子どもの支度を済ませ、8時半に保育園へ送り届けます。9時から職場でシステム開発業務を行い、15時の退社後は保育園へお迎えに向かいます。時短勤務だからこそ、子どもとゆっくり過ごす時間も確保できると喜んでいます。
職場の理解も重要なポイントです。Aさんの場合、チームメンバーとの密なコミュニケーションを心がけ、タスクの進捗状況を常に共有することで、限られた時間内でも期待される成果を出せているといいます。
子どもの急な発熱やケガへの対応も、時短勤務なら比較的スムーズです。通常の勤務時間を短縮している分、突発的な事態が起きても調整がしやすく、育児に対する心理的な負担が軽減されるというのも大きなメリットでしょう。
キャリアアップの実績
時短勤務のエンジニアでもキャリアアップは十分可能です。むしろ限られた時間で成果を出すことで、より効率的な業務遂行能力が身についたという声が多く聞かれます。
実際に時短勤務を続けながらプロジェクトリーダーに昇進した30代後半の女性エンジニアのBさんは、「時間制約があるからこそ、タスクの優先順位付けや進捗管理のスキルが向上した」と語っています。短時間でも質の高い仕事を提供し続けることが、周囲からの信頼獲得につながったそうです。
具体的なキャリアアップの事例として、以下のようなパターンが見られます。
- 短時間の勤務でも高い成果を上げ、プロジェクトリーダー職への
- 技術力を活かしてテックリード職へ
- プロジェクトマネジメントスキルを磨いてマネージャー職へ
- 専門性を深めてアーキテクトとしてのキャリア形成
時短勤務をしながらキャリアアップをする人の特徴は、短い勤務時間のなかでも積極的なスキルアップ心がけていること。空いた時間を活用してオンライン学習に取り組んだり、業界の最新動向をキャッチアップしたりすることで、技術面での成長を継続できています。
また、時短勤務だからこそ効率的な働き方を実践せざるを得ず、結果としてプロジェクトマネジメントのノウハウが自然と身についたという声も。限られた時間で最大限の成果を出すために、タスクの取捨選択や優先順位付けの判断力が磨かれるのです。
収入面での変化
続いては、時短勤務に伴う収入面での変化について、具体的な数字とともにご説明します。
基本的に時短勤務では給与が勤務時間に応じて減額されますが、IT業界ならではの特徴や工夫できるポイントがあります。
多くのエンジニアは時短勤務開始時に、給与が20~25%程度減少すると報告しています。例えば月給40万円のエンジニアが6時間勤務に切り替えた場合、月給は30万円程度となるでしょう。ただし**時給換算すると単価は変わりません。
収入を補う工夫として、以下のような選択肢を活用している方が多いようです。
- 副業・フリーランス案件の受注
- スキルアップによる時給単価の向上
特に注目したいのは、時短勤務だからこそ副業に挑戦しやすいという点です。空いた時間で自分のペースで案件を受注し、メイン収入を補完している方も増えています。
また、時短勤務により扶養の範囲内で働けるようになったことで、配偶者の扶養に入り、世帯全体での手取り収入が増えたというケースも。ただし将来の年金受給額にも影響するため、慎重な判断が必要でしょう。
なお、昇給や賞与については時短勤務者も同様の評価基準が適用され、成果次第で収入アップの機会は十分にあります。むしろエンジニアの場合、時間当たりの生産性が評価される傾向が強く、時短勤務でもキャリアアップの道は開かれているのです。
収入面での変化は確かにありますが、ワークライフバランスを保ちながら、長期的なキャリア形成を実現できる点に、エンジニアの時短勤務の大きな価値があるといえます。
派遣で時短勤務をする
エンジニアとしてキャリアを築きながらワークライフバランスを重視したい方には、派遣社員として時短勤務をするのもおすすめ。派遣の場合、育児や介護といった特別な理由がなくても時短勤務が可能で、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができます。
「正社員や契約社員に比べて給与が下がるのでは?」という不安もあるかもしれませんが、時給に換算すると派遣社員の方が高くなるケースも珍しくありません。
時短勤務を前提としている求人も数多く存在しているので、まずは派遣会社に登録をして相談するのが良いでしょう。
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まとめ
エンジニアとして時短勤務を選択することは、ワークライフバランスを保ちながらキャリアを継続する有効な手段となっています。
時短勤務は、多くのIT企業で利用できる制度です。給与は勤務時間に応じた調整となりますが、スキルや経験を維持できるのはもちろん、さらなるスキルアップ・キャリアアップを目指すことも可能です。
まずは興味のある企業の時短勤務制度について調べてみましょう。そして、自分のライフスタイルに合った働き方を探してみてください。エンジニアとしてのキャリアを諦めることなく、充実した生活との両立を目指していきましょう。
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