「忙しい！」「クライアントに囲まれて気が抜けない！」それでも常駐エンジニアとして働くメリット3つ

「タスクに追われ続けている」「いつもクライアントと同じ現場で緊張感がある」など、何かと避けられることが多い客先常駐タイプのエンジニア。自社プロダクトの開発や社内SEなど、脱・常駐を目指すエンジニアも多いようです。 でも、常駐エンジニアには常駐エンジニアだからこそのメリットがあるのも事実。常駐エンジニアから抜け出す前に、もう一度常駐エンジニアのいいところを見直してみませんか？

1.人間関係が固定されない

自社内で働くエンジニアは、上司や一緒に働くメンバーが固定されています。上司とソリが合わないなど、人間関係でうまくいかなくなった場合、逃げ場がありません。
大手企業で、自社プロダクトを複数持っていたり、エリア毎に事業所があったりと、エンジニアが所属するグループが分かれている場合には異動という手も使えますが、必ず希望が通るわけではありませんし、そもそもエンジニアが社内に数人しかいないような企業の場合は絶望的です。
常駐エンジニアの場合、「組織上の上司とプロジェクトマネージャーが別の人」「プロジェクトのカットオーバー後、次のプロジェクトでは違うプロジェクトマネージャーの下で働く」ケースが多く、大抵は数ヶ月～2、3年で関わる人が入れ替わっていきます。もちろん、プロジェクトが変わればクライアントも変わります。相性が悪い人がいたとしても、一定期間で人間関係がリセットされますし、どうしても、という場合は転職せず、所属プロジェクトを変更してもらうことも可能です。
他のSIerから常駐している人と知り合う機会があり、人脈づくりができるのもメリットの一つ。一緒に常駐している他社のエンジニアから誘われて転職、というのもよく聞く話です。

2.マネジメントスキルがつきやすい

将来プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとして活躍したい、マネジメントスキルを身に付けたいと考えているなら、社内SEや自社内開発エンジニアへの安易な転身は考えものかもしれません。
社内SEの場合、情報システム部の人数は数人程度の場合がほとんど。マネージャーのポジションに空きがなく、マネジメントのチャンスがなかなか回ってこないことも。
自社プロダクトについては、プロダクトが現在どのようなフェーズにあるかで事情が変わってきます。既にプロダクトが完成していて、機能追加や改修などを行うフェーズであれば、マネジメントスキルが求められる場面は少ないでしょうし、新規プロダクトの開発や、既存プロダクトでも大幅なリニューアルを行うタイミングであれば、自社・協力会社のメンバーをマネジメントするチャンスがあります。転職する際は、転職先企業の今後の計画の中で自分のキャリアプランが実現できるのかをよく検討する必要があるでしょう。

3. 常に学びがある

社内にいると、環境や使用ツール、そして関わる業務はほぼ一定です。楽といえば楽ですが、技術的には停滞してしまう可能性が・・・。
もし、将来的に外の世界でも通用するエンジニアを目指すのであれば、技術領域を広げたり、様々な開発環境を経験していくことが求められます。常駐エンジニアであれば、強く意識していなくても、プロジェクト毎に開発環境が変わり、技術の幅を広げていけますし、また、同じ分野のシステムであっても、クライアントによって業務の進め方には違いがあり、多くの現場を経験することで業務知識を深めていくことができます。

まとめ

常駐エンジニアは、プロジェクト単位で仕事をするため、プロジェクトの切れ目で今後のキャリアについて考えるタイミングが必ずやってきます。参画するプロジェクトによって、身に付くスキルは変わってきますので、将来的にどのようなエンジニアを目指すのかを常に意識しておくことが大切です。目標とするエンジニア像が明確であれば、プロジェクトを利用してスキルを身に付け、キャリア構築がしやすいのが常駐エンジニアの大きなメリットではないでしょうか。もし、ゆくゆくは社内SE・自社内開発エンジニアに・・・と考えている方も、常駐エンジニアとして経験値を上げておくことは、決して無駄にはなりません！
転職を考える場合は、目先の忙しさだけでなく、将来を視野に入れて、今が社内SE・自社内開発に転身する適切なタイミングなのか、慎重に考えることをお勧めします。