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履歴書の趣味特技欄の書き方|内容が思いつかないときの対処法・例文も紹介

履歴書の趣味特技欄の書き方|内容が思いつかないときの対処法・例文も紹介

履歴書の趣味・特技欄で見られていることとは?


採用担当者は履歴書の趣味・特技欄から「社風に合う人物かどうか」を見定めています。“入社してから周りの社員と馴染めそうか” “長く活躍してくれそうか”は選考する上で重要なポイントです。普段の生活や嗜好から、”人となり”は自然と現れてきます。

価値観や転職意欲の高さなど履歴書から読み取る内容は担当者によって様々。悪印象になり兼ねない内容の記載は避けるべきでしょう。 とはいえ、趣味・特技欄に書く内容が業務スキルと直接関係ある訳ではないので、内容自体が評価に影響することはほとんどありません。

趣味・特技欄の正しい書き方

「内容もそうだけど、そもそも書き方がわからない…」という方に、趣味・特技欄を書く時に失敗しない基本ルールをご紹介します。

「箇条書き+補足文章」で簡潔に書く

前提として誰が読んでも分かりやすい様に、簡潔に記載しましょう。面接官や採用担当者は忙しい場合が多く“一目で分かりやすい”文面であることが重要です。細かいルールは決められていませんが、「箇条書き+補足文章」の形を基本としましょう。()で補足部分をまとめる方法など、見た目がすっきりし分かりやすくなるのでおすすめです。文章のみで書く場合も、できるだけ簡潔にまとめましょう。

【()でまとめる場合】
例)趣味:テニス(学生時代の部活動の友人と、月3回ほど休日にプレーしています)

【文章のみで記載する場合】
例)趣味はテニスです。学生時代の部活動の友人と、月3回ほど休日にプレーしています。

面接で聞かれたときにしっかりと語れる内容を記載する

趣味・特技欄の内容が業務スキルと直接関係しない場合も、担当者が興味を持ったり、緊張をほぐすためのアイスブレイクとして面接時に話題に上がることがあります。嘘をついたり表面上で取り繕った内容を書いてしまうと、話すうちに矛盾が生じて信憑性を欠いてしまう、なんてことになり兼ねません。

面接評価に直結しない部分だからこそ、背伸びする必要はありませんので正直に書きましょう。詳しく聞かれても自分の言葉で答えられることが大切です。「一つしか書くことがない…」という場合は、無理に絞り出さず趣味・特技どちらか一方だけで十分です。

履歴書に向いている趣味・特技


評価に直結しない趣味・特技欄ですが、性格や人柄の印象には影響する可能性があるため、良いイメージを持ってもらえる内容を書くよう心がけましょう。また面接担当者は一日に何十人分と履歴書を見ることがあるため、印象に残る内容であることも大切です。ここでは具体例を挙げながら、履歴書に書くことに向いている趣味・特技を解説していきます。

自分の人柄・個性・長所につながるもの

趣味・特技欄はプライベートに密接している内容だからこそ、業務スキル以外に”人間性”をアピールするチャンスの場でもあります。エピソードを聞いて、個性や人柄を想像できる内容だったり、仕事に活かせそうな長所を書くと良いでしょう。

【例1】人の名前と顔を覚えるのが得意です(居酒屋のアルバイトでは常連さんの顔と名前、いつもの注文内容まで記憶し、信頼関係を築いていました)
※受取り手⇒業務でも、取引先や社内での人間関係構築もスムーズにできるのでは?

【例2】友人や後輩の悩み相談にのるのが得意です(サークルや部活動で同僚や後輩から相談をよく受けていました)
※受取り手⇒周りの人との信頼関係構築ができている、相談されるほど信頼を得ていると捉えられる。相手のニーズをくみ取って解決策を提案できる能力も職種によって評価できる。

仕事で役立つもの

仕事内容に関連する趣味・特技であれば、即戦力であることをアピールすることができます。「趣味だった○○をきっかけに、この仕事(業界)を志望しました」と関連づければ、志望動機に納得感を与えることも可能です。業務に関連する専門的な知識やツールの使用経験がある場合は、さらに強みとしてアピールできるでしょう。以下で一例をご紹介します。

≪IT業界≫
【エンジニア志望】
趣味特技:自作のゲームやサイト・アプリ開発
仕事との関連:プログラミング技術を活かせる
【ゲームテスター志望】
趣味特技:ゲーム
仕事との関連:長時間のゲームプレイ耐性・ゲーム操作スキルがある

≪クリエイティブ業界≫
【グラフィック・Webデザイナー志望】
趣味特技:絵画、イラスト作成
仕事との関連:イラストの作成技術・専用ツールの操作スキルがある
【動画編集】
趣味特技:個人SNS用の動画編集
仕事との関連:動画編集技術・専用ツールの操作スキルがある

≪美容・健康業界≫
【美容部員志望】
趣味特技:友人や身内のヘアメイクをしてあげるのが得意
仕事との関連:メイク技術・知識を活かせる
【シムインストラクター志望】
趣味特技:筋トレが趣味
仕事との関連:トレーニング方法の知識・経験が活かせる etc…

志望職種からイメージされるもの

志望している職種のイメージと通じる趣味や特技を書くことで、働いている姿を想像させ、仕事でも活躍できる人物だとアピールすることができます。社内に同じ趣味・特技の人が多いと、よりスムーズに馴染めそうなイメージを持ってもらえるかもしれません。以下で一例をご紹介します。

【営業職を希望する場合】
アウトドア・キャンプ・登山が趣味です(季節を問わず、月に3回は休日にアウトドアに出かけます)
※受取り手⇒アクティブ・フットワークが軽い・基礎体力がありそう、などイメージすることができる

【出版業界やエンタメ業界を希望する場合】
読書・本屋巡り・映画鑑賞が趣味です(本は月に最低5冊読み、週末は本屋巡りをします。映画は週に2本以上見ます)
※受取り手⇒書物や映像作品に馴染みがある、業界の情報感度が高そう、などイメージすることができる。業種によって音楽やアニメなど、業務との関連が高いジャンルは様々。

マニアックなもの・珍しいもの

マニアックな趣味やユニークな特技を書くことで面接担当者に印象付けることができます。まだ世間で浸透していないものや、競技人口が少ないことが興味を持たれやすいでしょう。たまたま同じ趣味の担当者に当たり意気投合して会話が弾む、なんてこともあるかもしれません。
インパクトがある反面、出落ちで終わってしまうことは避けたいので、”しっかり話せる内容”であることに注意しましょう。以下で、分野ごとの一例をご紹介します。

【もの作り系】彫刻・オリジナル燻製作り・DIY・陶芸 etc…
【作業系】写経・そば打ち・着物の着付け・昆虫の標本採集 etc…
【○○巡り系】歴史的建造物巡り・パワースポット巡り・離島巡り etc…
【スポーツ系】トライアスロン・アーチェリー・乗馬・ボルダリング・アルティメット・eスポーツ etc…

見た目や雰囲気とギャップがあるもの


外見の印象や雰囲気と趣味・特技のギャップがある場合、面接担当者にインパクトを与えることができます。「自分のギャップが何か分からない…」という方は、周りの友人や知り合いに”自分はどんな人間に見えているか”訊いてみるのも一つの方法です。以下でいくつかパターンを挙げますが、これらは一例にすぎません。自分の魅力がより際立つギャップを探してみましょう。

■小柄で華奢な印象の人≠特技がレスリング(全国大会優勝)
■体育会系の印象がある人≠趣味がアクセサリーのハンドメイド(手先がかなり器用)
■インドアな印象の人≠趣味が登山・サーフィン(季節問わず週末は山・海へ)
■真面目な印象≠趣味がお笑いサークルでの活動(人の前に立って目立つことが好き) etc…

履歴書には書かないほうが良い趣味・特技

履歴書の趣味・特技欄に書く内容は基本的に自由ですが、避けた方が良いものもいくつか存在します。以下で、具体例を参考に解説していきます。

ネガティブなイメージを持たれやすいもの

ギャンブルや賭け事・お酒など、ネガティブなことを連想させるものは避けるべきでしょう。その行為自体が悪い訳ではありませんが、例えば「依存症」になり私生活に影響がでてしまう、なんてこともあり得ます。場合によって健康被害や金銭トラブルに発展することも考えられるため、採用担当者に不安視されてしまっても仕方ありません。

書かない方が無難ですが、どうしても書きたい場合は”なぜそれを趣味・特技としているのか”理由までしっかり伝わるように書きましょう。その趣味・特技を通して何を得ているのか、プラスに転換することが重要です。

応募先の働き方と合わないもの

志望する企業の働き方・条件に合わないものは書くのを避けるべきです。例えば土日祝日を含むシフト制のお仕事に「毎週末に必ず参加している趣味の集まりがあります」と書くのは適していません。土日に出勤できないのでは?と懸念されてしまう可能性があるからです。

上記は一例ですが、「自社の労働条件に合わない」と思われてしまう内容の記載は避けるべきでしょう。

人によって好みがわかれるもの

例えば”応援している特定のスポーツチームについて”など、採用担当者の好みによって印象が左右される可能性があるものは避けるべきでしょう。もしも担当者が敵チームを応援していた場合、意識的ではない場合も印象はあまり良くないかもしれません。”政治や宗教”なども同様に、人によって考え方や思想が異なるものについては書かない方が無難です。

たまたま同じ趣味・特技の担当者に当たり会話が弾むことがあるかもしれませんが、リスクが高い上に得られるメリットが少なすぎます。わざわざ対立する可能性があることは書かないことをおすすめします。

履歴書に書ける趣味・特技がないときの対処法


「趣味・特技が見つからない…」という場合、「特になし」と記載しても直接評価に影響がでる訳ではありません。しかし”転職意欲が低い”と受け取られてしまう可能性があるため、履歴書に趣味・特技欄がある場合はできるだけ記入するようにしましょう。

自分で気が付いていないだけで、毎日の習慣や日常生活の中に趣味・特技が隠れているはずです。まだ見つかっていないという方は、以下の例を参考に探してみてください。

日常生活のなかで時間をかけていることを思い出す

意識していないだけで、毎日の習慣・継続して行っていることはありませんか?例えば日々の掃除や自炊なども、蓄積されたトータル時間で考えるとかなり時間をかけていることになります。人よりも少しだけ時間をさいていたり、昔から継続して行っていることがないか振り返ってみましょう。

「趣味・特技とまでは言えないけど…」程度の些細なことでも、工夫次第で趣味・特技欄に書くことができます。

■毎日掃除をすることが習慣
⇒掃除・整理整頓(毎朝15分の掃除が日課です。それぞれ用途により道具を変えこだわっています)
■犬の運動のために毎日一緒に走っていたら、気付けばかなりの長距離を走れるようになっていた
⇒ランニング(飼っている犬と一緒に、天気に関わらず毎日3キロ走っています)
■ベランダで育てた野菜で自炊している
⇒家庭菜園(ベランダで野菜を育て料理をしています。与える水の量など美味しい育て方を日々研究しています)

楽しかったこと・褒められた経験を思い出す

過去の楽しかった経験、何気なくやったら人に褒められた経験からも趣味・特技を見つけることができます。自分にとっては当たり前でも、他人から見ると実は特別なことだったりするからです。「カラオケで歌を褒められた」「手作り料理をふるまって喜ばれた」「○○について物知りだと感心された」など、どんな些細なことでも構わないので思い出してみてください。

過去の楽しかった経験=興味があること・趣味、褒められた経験=実は得意なこと・特技が見つかるかもしれません。

今から何かを始めてみる

日常生活、過去の経験を振り返っても何も思い浮かばない…という方は、今から新しく始めるのも一つの方法です。家の近所を散歩してみる、自分でWebサイトを作ってみる、スポーツ、読書、楽器、塗り絵、ゲーム、手芸、DIY、料理、カメラ、などなど、まずは興味を持てそうなことから気軽に始めてみましょう。

趣味・特技に経歴の長さは関係ありません。熱中できること、意外と得意だったことが見つかれば、自信をもって趣味・特技欄に書くことができます。

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