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クリエイターとは?職種や年収目安とあわせて保有しておくとよい資格も解説

クリエイターとは?職種や年収目安とあわせて保有しておくとよい資格も解説

クリエイターとは

クリエイターとは

クリエイター(creator)という言葉に対して、なんとなく抽象的なイメージを抱いていていても具体的に何を指すのか分からない方も多いのではないでしょうか?
この言葉を日本語にすると”創造する人”です。よって、クリエイターは創造的な活動や制作に携わる人を幅広く指します。そのため、何かを創造する分野の様々な職種がクリエイターに含まれるのです。

本記事では、クリエイターにはどのような職種があるのかや役立つ資格、年収目安などについて解説します。クリエイターの仕事に興味を持っている人はぜひ最後まで読んでみてください。

アーティストとの違い

アーティスト(artist)は”芸術家”を意味し、美術や音楽、作家などの分野で作品を作り出す人を指します。そういった意味ではアーティストも”創造する人”なのでクリエイターのひとつのように思われるかもしれません。

ただし、クリエイターとアーティストには明確な違いがあります。それは、クリエイターが目的のために何かを創造するのに対し、アーティストは創造すること自体が目的である点です。

例えば、クリエイターは機能やコンセプトなどを実現する手段として何かを創造します。一方でアーティストは、個性や芸術性に重きを置き感情や表現を追求するのが一般的です。

クリエイターの職種

クリエイターの職種

クリエイターには様々な職種があるとお伝えしました。以下では、ゲームクリエイター・IT系クリエイター・広告系クリエイターの3つに大きく分類し、そのなかでの代表的な職種について、それぞれの仕事内容や役割を解説します。

ゲームクリエイター

ゲームを創り出すことを事業とするゲーム業界には、様々な職種のクリエイターが存在します。

イラストレーター

イラストレーターのなかでも、ゲームに登場するキャラクターや背景のイラストなど、ゲームを専門とする人をゲームイラストレーターと呼びます。

一般的なイラストレーターに必要とされるデザインスキルやデッサン力、色彩知識などに加えて、2Dや3Dのグラフィックソフトを使うスキルが求められるのが特徴です。

3DCGデザイナー

3DCGデザイナーとは、3Dグラフィックスを用いて様々なデザインをする職種です。ゲーム制作においては、キャラクターや背景などの視覚的デザインする「モデリング」やキャラクターなどに動きをつける「アニメーション」、エフェクトや照明効果をつける「テキスチャリング」などの技術を使用してリアリティの高いゲームを作りあげていきます。

サウンドクリエイター

ゲームを演出する音楽や効果音を作るのがサウンドクリエイターです。ゲームの音はプレイヤーに没入感や高揚を与える重要な役割を果たします。

ゲームのストーリーや仕様に合わせて自ら作曲することも、作曲家の制作した楽曲を編曲することもあります。いずれにしても、チーム全体で協力し、ゲームの世界観を作り上げていく仕事です。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーとは、ゲームプロデューサーやゲームプランナーなどが企画・構成したゲームを実際に動くよう機能や仕組みを構築する仕事です。

ゲーム完成前のバグ取り(デバック)、CVやC++などのプログラミング言語、Unreal Engineなどのゲームエンジンを扱うスキル等、幅広い知識・スキルが求められます。

IT系クリエイター

IT系クリエイターにも様々な職種があり、職種により役割や仕事内容が大きく異なります。

Webデザイナー

Webデザイナーは、クライアントや社内からの依頼をもとにWebサイトをデザインする職種です。Webサイトの構成を考えたり、画像を加工したりしながら、魅力的なWebサイトを制作していきます。なかには、HTMLやCSSを用いたコーディングまで携わるケースもあります。

Webデザイナーは業界問わずニーズがある上に、Webの市場規模も拡大していることから、年々人気が高まっています。

UI/UXデザイナー

UIとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略で、ユーザーが直接見て触れる部分のことです。一方、UXとは、User Exrerience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ユーザーにとって心地が良い・楽しい・満足といった経験により得られる体感を指します。

このようなUI/UXをデザインするのがUI/UXデザイナーの仕事で、UI・UXのそれぞれを専門とするUIデザイナーとUXデザイナーを分けて呼ぶこともあります。


システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは、クライアントにヒアリングを行い、要件定義や仕様書の作成などを行います。開発プロセスにおける「上流工程」を担当し、クライアントの要望に合ったシステムを作り上げるための肝となる役割です。

プロジェクトによっては、実際にシステム設計やプログラミング、システム完成後の保守・管理を行うこともあるので、システムに関する幅広い知識が求められます。

プログラマー

プログラマーは、コンピューターを動かすプログラミング言語を用いて、システムやソフトウェアを作り上げる仕事です。システムエンジニアが作成した設計書に基づいて、プラグラムを作成します。

プログラミング言語を理解し使いこなせることはもちろん、バグを見つけ修正するデバッグスキルやアルゴリズムとデータ構造に関しても理解している必要があります。

広告系クリエイター

続いては、主な広告系クリエイターの職種を4つご紹介します。

イラストレーター

イラストレーターとは、クライアントからの依頼を受けイラストを描く仕事です。イラストの種類は、雑誌の表紙・小説の挿絵、商品パッケージなど多岐にわたります。最近では、LINEスタンプなど気軽に手掛けられる案件も多く、趣味や副業としてイラストレーターになる人も増えてきています。

一方で、フリーのイラストレーターとして生計を立てるには高いレベルの実力が求められるので、本業とするのであればまず実務経験を積むことがおすすめです。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、雑誌やチラシ、商品パッケージなどのデザインに携わる仕事です、画像やテキストを組み合わせて情報やメッセージを効果的に表現することが求められます。

多くの人にとって魅力的・印象的なデザインでなければならないため、世の中に対し常にアンテナを張って最新の情報をキャッチアップできる人に向いているでしょう。

アートディレクター

アートディレクターは、広告やデザインプロジェクトにおける総合プロデューサーのような役割を担う職種です。クライアントからの要望に沿って、クリエイティブの方向性を決定し、ビジュアルイメージを作成、プロジェクトを進めていきます。

デザインスキルやクリエイティブ思考はもちろん、様々な職種のメンバーを統括するコミュニケーション能力も欠かせません。

フォトグラファー

フォトグラファーは、写真を撮ることを専門とする写真家のことです。扱う写真は、新聞や広告、パンフレットに使われる”商業写真”と芸術作品として扱われる”アート写真”に分類されます。

特に商業写真については、クライアントの要望に沿った写真を撮影する必要があるため、芸術的なセンス以外にも、写真撮影の技法や機材・加工ソフトの扱いなど、技術的なスキルも求められます。

保有しておくとよい主な資格

保有しておくとよい主な資格
クリエイターになるために資格は必須ではありません。ただし、クリエイターは専門的な職種なので、資格の取得を通して得られる知識やスキルは、直接的に業務に活かすことができます。

以下では幅広い分野のクリエイターに共通して活用できる資格をご紹介します。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力検定試験とは、Webページやサイトの制作に関する知識・スキルを評価し、認定する資格です。実務に直結する資格であることから、Webの資格・検定試験のなかでは最も多く受験されています。

この資格を取得しておくことで、一定のHTMLのコーディング能力・デザイン能力を持っている証明になるので、デザインや制作に関する職種を目指す方には特におすすめです。

Web検定

Web検定とは、Webに関わるすべての職種の人を対象とし、標準的なWebに関する知識を認定する検定です。横断的な必須知識をまとめたWebリテラシーをベースに、Webデザイン、Webディレクション、Webプロデュースの4つの認定資格で構成されます。

Webサービスが年々進化している現在、Webの基本的な仕組みを理解しておくことはビジネスパーソンとしてのスキルアップにもなるので、Webに携わる人に限らず取得しておいて損はない資格といえます。

色彩検定

色彩検定は、”色”に関する幅広い知識やスキルを問う検定試験です。色選びが上手いかはセンスの問題と思われがちですが、色彩検定を通して色相・明度・彩度などの基本的な要素や理論、法則を学ぶことで確実に上達できます。

クリエイティブな場面では、色が制作物の評価を左右することが多々あるので、色に関する正しい知識・センスは実務でも重要な要素です。また、私生活のちょっとした場面でも役立たせることができるので、少しでも興味がある人は勉強してみると良いでしょう。

カラーコーディネーター検定

色に関する知識やスキルを測る試験として、カラーコーディネーター検定もあります。試験内容は、色の理論や色彩心理学、実際のデザインやコーディネートに関する内容を中心に構成されています。

前述した色彩検定と比較すると、より実践的なスキルに焦点を当てているのが特徴です。そのため、カラーコーディネーター検定を取得することで、デザイン業界やファッション業界、インテリア業界など幅広い分野で役立つ専門的なスキルを証明できます。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Adobe社のIllustratorを使用したDTPファイルやWebデザインパーツの作成など、コンテンツ制作に関する知識やスキルを認定する試験です。試験は、問題の指示に従い1つの作品を作り上げる実践的な内容です。

Illustratorの基本スキルや実務での使用経験を応募条件とする企業も多くあるほど一般的なツールですので、Illustratorに関する知識・スキルは幅広い企業で役立ち、資格を取得することで転職の際のアピールにもなります。

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、Adobe社のPhotoshopを使用した写真の編集や加工、デザイン等のスキルを認定する試験です。Illustratorクリエイター能力認定試験と同様に、提示されたテーマや素材、仕様に沿ったコンテンツを制作する実践的な内容となっています。

PhptoshopはIllustratorと並んでデザイン業務には欠かせないソフトなので、この試験を通して得た知識やスキルを活かせる場面は多いでしょう。

ITパスポート試験

ITパスポート試験とは、経済産業省が実施する国家資格の認定試験で、IT(情報技術)の基本的な知識を測定するための試験です。ITを活用した業務に携わる全職種を対象とし、ストラテジ系(経営全般)・マネジメント系(IT管理)・テクノロジ系(IT技術)の3つの分野から出題されます。

ITやゲーム、広告業界でクリエイターの仕事をするのであれば、基本的なITリテラシーが不可欠です。また、ITパスポート試験はIT系の国家資格のなかでは入門レベルの立ち位置なので、これからクリエイターを目指す人にはぴったりの資格といえます。

クリエイターに求められるスキル

クリエイターといっても様々な職種がありますが、共通するのは何らかの成果物を創造する仕事であることです。そこで以下では、クリエイターとして成果物を創造するために求められるスキルをご紹介します。

コミュニケーションスキル

クリエイターの仕事は、クライアント(または社内)からの要望を受け、それを形にするのが基本です。そのため基本的にはクライアントとのやり取りが発生しますし、創造する工程においてもすべて1人で完結するケースはほとんどありません。

クライアントの要望を正しく汲み取り、複数の人と連携をしながら成果物を創り上げるには、”聞く・伝える・巻き込む”の3つのコミュニケーションスキルが重要です。

マネジメントスキル

クリエイターはプロジェクトの一部として働く場面が多々あります。プロジェクト全体を円滑に進めるためには、タスクの割り当て、進捗・納期・リソース管理などを行うマネジメントスキルが必要です。

また、大規模なプロジェクトではクリエイターがチームの中心となることもあるので、チームメンバーをリードする役割としてのマネジメントスキルが求められるケースもあります。

問題解決力

クリエイターはアイデアを形にする過程で、様々な課題や障害に直面します。これらの問題を迅速に解決し、スケジュールや予算内で成果物を創造するためには、問題解決力が欠かせません。

また、問題が発生した際に適切に処理することがクライアントやチームからの信頼の獲得に繋がり、それがプロジェクトの成功に貢献します。

クリエイターの年収目安


これまで解説したように、クリエイターには様々な職種があることから年収の幅がとても広くなっています。経験や企業、雇用形態などにもより異なりますが、高いスキルや専門的な知識を持っていれば、一般的な会社員の平均年収より高い年収を得られるでしょう。

完全に実力主義であるフリーランスの場合はさらに年収の幅が広がり、1,000万円以上を稼ぐ人もいれば、お小遣い稼ぎ程度の人もいます。クリエイターとして高い年収を得たいのであれば、経験を積む、専門性を高める、需要の高い・特定の分野に精通するなどが取り組みが必要です。

クリエイターは需要が高い職業である

スマートフォンの普及によるWebサービスの増加やビジネスにおけるデザイン・クリエイティブの重要性の高まりから、クリエイターの需要も増加しています。同時に、リモートワークが一般的になったことで、場所を選ばすできる仕事としてクリエイターへの転職を希望する人も増えてきているのが事実です。

よって、需要の高いクリエイターになるには、基本的な制作スキルに加えて、専門的な知識や分野に特化したスキルを持つことが重要です。

クリエイターに向いている人の特徴


職種により求められるスキルや適性は異なるものの、活躍するクリエイターには以下の特徴を持つ人が多いといえます。

好奇心が旺盛

クリエイティブのトレンドやシステムの環境は日々進化しています。クリエイターはこのような最新の情報をキャッチアップし、新しい技術を学ばなくてはいけません。

過去に習得した技術や知識だけに依存していると最前線の仕事に携われなくなってしまうので、好奇心が旺盛である人ほどクリエイターに向いているでしょう。

ロジカルシンキングができる

ロジカルシンキングとは、論理的思考とも呼ばれます。クリエイターにとって、クライアントやユーザーのニーズを正確に把握し、制作物に反映させるために必要な力です。

さらに、ロジカルシンキングは自分の考えや状況を正しく、効果的に伝えることにも役立ちます。そのため、様々な職種の人とチームで仕事をするケースも多いクリエイターには欠かせない能力といえます。

職種の枠にとらわれない

クリエイターは求められる役割の幅広さから、職種による区分が難しいです。

例えば、Webデザイナーという職種名の求人でも基本的なコーディングも担当するといったケースも珍しくありません。そんなとき、Webデザインしかやりたくないとなると、仕事の選択肢や自身の可能性を狭くしてしまうことになります。
そのため、職種の枠にとらわれず、最も関心のある分野の周囲まで興味を持ってチャレンジ
できる人がクリエイターに向いています。

表現することが好き

数多くあるクリエイターの職種すべてに共通するのが、クライアントの要求やユーザーのニーズ、自分自身のアイデアなど、何らかの形に表現する仕事であることです。

表現をすることが好きでないと向いていないというわけではありませんが、クリエイターとして活躍する人のなかには、表現をすることが好きでクリエイターになった人が多くいます。

まとめ

本記事では、クリエイターの定義や該当する職種、役立つ資格、求められるスキルなどについて解説しました。

クリエイターは、世の中に新しいモノ・コトを創り出したり、それらで課題を解決していく魅力的な仕事です。将来性も明るく、高いスキルを身につければ高い年収や柔軟な働き方を実現できる点から、年々人気も高まっています。

クリエイターの仕事に興味がある方、自身の創造性や表現力を仕事に活かしたい方は、ぜひチャレンジしてみるのがおすすめです。

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