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ネットワークエンジニアに未経験から転職する方法と体験談!

目次
ネットワークエンジニアに未経験から転職する方法と体験談!
「IT業界は安定していると聞くけれど、未経験からネットワークエンジニアってなれるのかな?」と思ったことはありませんか?
実は未経験からでも、適切な準備と努力次第で、ネットワークエンジニアになることは十分可能です。
この記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容や転職した方の体験談、成功のポイントなどをご紹介します。
未経験からネットワークエンジニアになる方法も合わせて解説するので、ネットワークエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
ネットワークエンジニアの仕事内容と年収
ネットワークエンジニアは、社内のネットワーク環境の設計や構築、運用管理を担当する職種です。
年収は経験によって大きく変わり、未経験からスタートの場合は350万円〜400万円程度からのスタートとなるケースが多いですが、スキルを積み重ねることで着実にアップしていきます。5年程度の経験を積むと、600万円以上も夢ではありません。資格取得やプロジェクトの実績を重ねることで、さらなる収入アップも期待できるでしょう。
具体的な業務内容と必要スキル
ネットワークエンジニアの具体的な業務は、大きく分けて設計、構築、運用・保守の3つに分類できます。それぞれの業務には専門的なスキルが求められますが、未経験の方でも段階的に習得していくことが可能です。
まず設計業務では、企業のニーズに合わせたネットワーク構成を提案します。必要な機器の選定やセキュリティ対策、コスト計算なども含まれるため、技術知識だけでなくコミュニケーション能力も重要になってきます。
構築業務では、LANケーブルの配線やルーターの設定など、実際に機器を設置して環境を整えていきます。この段階では、TCP/IPやOSIの基礎知識が必須となりますが、研修制度のある企業では実践を通じて学べることも。
運用・保守では、日々のネットワーク監視やトラブル対応が主な仕事です。障害が発生した際の原因究明や復旧作業を行うため、論理的な思考力とストレス耐性が求められます。
必要なスキルは以下の通りです。
- ネットワークの基礎知識(TCP/IP、ルーティング、スイッチング)
- セキュリティ関連の知識(ファイアウォール、VPN、暗号化)
- 各種ネットワーク機器の設定・運用スキル
- トラブルシューティング能力
- コミュニケーションスキル
未経験者の場合、最初から全てのスキルを持っている必要はありません。まずは基本的な資格取得から始めて、実務経験を積みながら徐々にスキルアップを図っていくことがおすすめです。
入社後は、先輩エンジニアの補助的な業務からスタートすることが一般的です。ケーブル配線や機器の設置など、物理的な作業から始めて、徐々に設定作業や障害対応などの高度な業務へとステップアップしていくこともあります。
成長のスピードは個人差がありますが、基本的な知識とスキルを身につけるまでに半年から1年程度、一人で業務をこなせるようになるまでに2〜3年程度かかると考えておきましょう。
Network Worldのような海外の技術情報サイトも、最新のトレンドを把握するのに役立ちます。
未経験からの年収モデルケース
未経験からネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートする場合、年収は段階的に上がっていく傾向にあります。具体的な数字をもとに、成長に応じた収入の変化をご説明します。
一般的な年収モデルは、経験年数によって以下のような推移を示します。
経験年数 | 年収目安 | 役割・ポジション |
---|---|---|
未経験・新入社員 | 350〜400万円 | 若手エンジニア |
2〜3年目 | 400〜500万円 | 一般エンジニア |
4〜5年目 | 500〜600万円 | 中堅エンジニア |
6年目以降 | 550万円〜 | リーダー・マネージャー |
ただし、これはあくまでも目安であり、企業や担当する業務内容、個人の実績によって大きく変動する可能性があります。特に都心部の大手企業では、この金額よりも高めの傾向にあるでしょう。
年収アップのポイントは、着実にスキルを積み重ねることです。CCNA(Cisco Certified Network Associate)などの資格を取得したり、大規模なプロジェクトに参加したりすることで、基本給や手当の増額を期待できます。
また、基本給に加えて以下のような手当が付くケースもあります。
- 資格手当
- 残業手当
- 深夜勤務手当
- 休日出勤手当
- 技術手当
未経験の場合、転職後すぐは収入が下がる可能性もありますが、3年程度でキャッチアップできるのが一般的です。むしろ長期的に見ると、IT業界は他業種と比べて収入の上昇率が高く、将来性がある職種といえるでしょう。
評価制度が明確で、技術力に応じた昇給システムを持つ企業を選ぶことで、より確実なキャリアアップを目指すことができますよ。
転職後のキャリアパス
ネットワークエンジニアへの転職後は、複数の専門分野や役職へとステップアップできる可能性が広がっています。
まず、技術面でのキャリアパスとして、ネットワークインフラの設計や構築に特化したインフラエンジニアや、セキュリティ対策のスペシャリストとして活躍するセキュリティエンジニアへの道が開けています。特にセキュリティ分野は需要が高く、年収も比較的高水準になる傾向にあります。
マネジメント面では、経験を積むことでチームリーダープロジェクトマネージャーとして、部下の育成や案件の管理を担当することができます。プロジェクトの規模が大きくなるほど、より高い報酬も期待できるでしょう。
キャリアの方向性は大きく分けて以下の3つがあります。
- 技術専門職(スペシャリスト)として深い専門性を追求
- マネジメント職として組織やプロジェクトを統括
- コンサルタントとして顧客に技術的な提案を行う
実務経験を5年ほど積むと、自分の得意分野や興味のある領域が見えてきます。*その時点で将来のキャリアプランを見直すのがおすすめします。
また、ネットワークエンジニアとしての経験は、システムエンジニアやインフラエンジニアなど、他のIT職種へのキャリアチェンジにも活かせます。基礎となる知識やスキルは共通している部分が多いため、比較的スムーズな転換が可能なのです。
ただし、キャリアアップのためには継続的な学習が欠かせません。技術の進歩が速いIT業界では、クラウドやセキュリティなど、新しい技術への対応力も求められてきます。資格取得や社内研修を積極的に活用して、スキルアップを図っていきましょう。
特に注目したいのは、近年需要が高まっているクラウドネットワークの分野です。AWS(Amazon Web Services)やAzureなどのクラウドプラットフォームのスキルを身につけることで、さらなるキャリアの可能性が広がるはずです。
未経験からネットワークエンジニアになる方法
未経験からネットワークエンジニアを目指すには、基本的な資格取得と実務経験の積み重ねが重要なポイントとなってきます。CompTIA Network+やCCNAなどの資格は、業界での評価も高く、未経験からのスタートを後押ししてくれるでしょう。
研修制度が充実している企業で実務経験を積むことで、着実にスキルアップができます。特に大手SIerや通信会社では、未経験者向けの教育プログラムがあることも多く、基礎から学べる環境が整っている傾向にあります。
おすすめの資格と勉強方法
ネットワークエンジニアを目指す方にとって、最初の一歩となるのは基本的な資格の取得です。転職に有利な資格と効率的な学習方法をご紹介していきましょう。
初心者におすすめの資格は、CompTIA Network+とCisco認定資格のCCNAです。Network+は、ネットワークの基礎知識を体系的に学べる入門レベルの資格として人気があります。CCNAは、業界でも高い評価を得ている資格で、実務でも役立つ実践的な知識を身につけることができます。
資格取得の勉強方法は、独学と通学スクールの2つの選択肢があります。独学の場合は、以下の手順で進めていくことをおすすめします。
- 市販の参考書で基礎理論を学ぶ
- オンライン学習サイトで動画講座を受講する
- 問題集で実践的な演習を繰り返す
通学スクールを選ぶ場合は、短期集中型とじっくり学習型のコースがあります。仕事をしながら学びたい方は、週末開講のコースを活用するのがおすすめです。
学習時間の目安は、Network+で2〜3カ月、CCNAで3〜6カ月程度となっています。ただし、これは個人の学習ペースや基礎知識によって大きく変わってきます。無理なく継続できるペースで進めていくことが大切です。
実践的なスキルを身につけるために、バーチャルラボ環境を利用するのも効果的です。GNS3やPacket Tracerなどの仮想環境で、実際の機器を触るような感覚で学習できます。
また、資格取得と並行して、ネットワークの基礎用語や業界動向についても学んでおくと良いでしょう。IT系のニュースサイトやブログをチェックする習慣をつけることで、転職活動にも活用することができます。
独学でモチベーションを維持するのが難しい方は、同じ目標を持つ仲間を探してみるのも良いかもしれません。SNSやコミュニティサイトを活用して、情報交換や質問をしてみましょう。
研修制度が充実している企業の選び方
未経験からネットワークエンジニアを目指すなら、充実した研修制度のある企業を選ぶことが成功への近道です。以下、企業選びのポイントを具体的に解説していきます。
研修制度が充実している企業の特徴は、新人教育に力を入れ、段階的なキャリアパスが明確に設定されていることです。そのため、未経験者でも安心してスキルアップできる環境が整っているのが特徴です。
企業選びで重要なポイントは以下の3つです。
- 体系的な研修カリキュラムが用意されている
- 実機を使った実践的な演習環境がある
- 先輩エンジニアによるメンター制度がある
まず、入社後の研修期間は最低でも3カ月以上あることを確認しましょう。基礎知識の習得から実践的なスキルまで、しっかりと時間をかけて学べる環境が望ましいです。
また、研修内容についても詳しく確認することがおすすめ。
座学だけでなく、実際の機器を使った演習や、現場で起こりうるトラブルへの対応方法なども含まれているかどうかがポイントになってきます。
良い企業を見分けるコツは、面接時に研修制度について積極的に質問することです。例えば「研修後のフォローアップ体制はどうなっていますか?」「先輩社員からの指導体制はどのようになっていますか?」といった具体的な質問をしてみましょう。
企業の規模で見ると、大手SIerや通信キャリアは比較的研修制度が整っています。ただし、中小企業でも手厚い育成プログラムを持っている会社もあるので、企業規模だけで判断せず、実際の研修内容をしっかりと確認することが大切です。
求人情報を見る際は、「未経験歓迎」の文字だけでなく、具体的な育成プランが明記されているかどうかにも注目してください。研修期間中の給与保証や資格取得支援制度の有無なども、安心して学べる環境かどうかを判断する材料となります。
社員の定着率や離職率も、研修制度の充実度を図る重要な指標となります。研修制度が整っている企業は、一般的に社員の定着率が高い傾向にあるため、面接時にこれらの情報も確認しておくと良いでしょう。
派遣会社を活用したキャリアチェンジ術
派遣会社を活用することは、未経験からネットワークエンジニアへの転職を実現する有効な手段の1つです。派遣会社には豊富な求人情報と転職支援のノウハウが蓄積されており、着実なキャリアチェンジをサポートしてくれます。
派遣会社を活用するメリットは、まず未経験でも応募しやすい案件が多いことでしょう。なかには、派遣会社独自の研修制度を利用して、基礎知識やスキルを身につけてから現場に送り出してくれる場合もあります。
具体的な活用方法として、以下のステップで進めていくことをお勧めします。
- 複数の派遣会社に登録して情報収集
- キャリアカウンセリングで適性診断
- スキルアップ研修の受講
- 派遣先での実務経験の積み重ね
特に大手派遣会社では、IT未経験者向けの無料研修プログラムを用意していることが多いです。ネットワークの基礎知識からビジネスマナーまで、実践的なスキルを学ぶことができます。
正社員を目指したい方は、派遣先を選ぶ際に、正社員登用実績がある企業を狙うのがおすすめです。派遣期間中に実力を認められれば、そのまま正社員として長期的なキャリアを築くことも可能になってきます。
まずは派遣会社の担当者に意向を伝え、正社員登用実績の有無を踏まえて仕事を紹介してもらうと良いでしょう。
また、派遣社員として働きながら資格取得を目指すことで、よりスムーズなキャリアチェンジが実現できるでしょう。多くの派遣会社では資格取得支援制度も整っているので、積極的に活用していきましょう。
派遣会社選びのポイントは、IT分野への転職実績が豊富かどうかです。特にネットワークエンジニア未経験者の転職支援に強い派遣会社を選ぶことで、より確実なキャリアチェンジを実現できますよ。
転職成功者の体験談と失敗しないためのポイント
未経験からネットワークエンジニアへ転職した方々の体験談を参考に、成功のポイントをご紹介していきましょう。元営業職や事務職から転職して活躍している方が多く、意欲的な姿勢と基本的なIT知識があれば十分チャンスがあります。
転職を成功させるためには、面接対策と自己PRの準備が重要になってきます。特に未経験でネットワークエンジニアを目指す場合は、なぜIT業界を選んだのか、どのように技術を習得していくつもりなのかという具体的なビジョンを持っておくと良いでしょう。
異職種・異業種からの転職事例
異職種・異業種からネットワークエンジニアへの転職は、想像以上に多くの実例があります。特に営業職や事務職からの転向が目立ち、IT業界での新たなキャリアを築いています。
その理由として、多くの企業が未経験者の採用に積極的であることが挙げられます。人手不足が続くIT業界では、意欲的な姿勢と基本的な知識があれば、経験よりもポテンシャルを重視する傾向にあるのです。
具体的な転職成功例をご紹介します。
営業職から転職したAさん(28歳)の例
前職での営業経験を活かし、顧客折衝の多いネットワーク保守業務からスタート。3年目で年収450万円まで上昇しました。
事務職から転職したBさん(32歳)の例
独学でCCNAを取得し、大手SIerの研修制度を活用。転職後5年が経ち、現在はプロジェクトリーダーとして活躍中です。
製造業から転職したCさん(35歳)の例
派遣会社の無料研修を受講後、客先常駐案件でキャリアをスタート。基本的な設定作業から実務経験を積み、正社員として転籍しました。
これらの事例に共通するポイントは以下の3つです。
- 基本的な資格取得への意欲的な取り組み
- 研修制度を活用した着実なスキルアップ
- 謙虚な姿勢での業務習得
特に注目したいのは、全員が最初から高度な技術を持っていたわけではないという点です。 基礎からコツコツと学び、実務を通じて成長していった結果、キャリアチェンジに成功しています。
面接でよく聞かれる質問と対策
未経験からネットワークエンジニアを目指す方の面接では、技術的な質問よりも、意欲や適性を確認する質問が中心となります。よく聞かれる質問とその対策をご紹介しましょう。
まず、未経験者に共通して投げかけられる質問は「なぜネットワークエンジニアを志望したのですか」です。漠然とした答えは避け、具体的なきっかけと将来のビジョンを合わせて説明できるよう準備しておきましょう。
技術面では「基本的なネットワークの知識はありますか」といった質問が想定されます。勉強中の資格や、独学で学んでいる内容について、具体的な例を交えながら説明できるようにしておくと好印象です。
未経験者ならではの質問として「長時間作業や夜間対応について対応できますか」というものがあります。ネットワークエンジニアは、システムの安定運用のため、時には休日や深夜の作業が発生することもあります。この点について理解していることをアピールしてみましょう。
また、「前職での経験をどのように活かせますか」という質問も頻出です。例えば営業職経験者なら顧客対応力、事務職経験者なら正確な作業遂行能力など、職種に関係なく活かせるスキルを具体的に伝えることが大切です。
面接では下記のような質問も想定されます。
- 5年後のキャリアイメージを教えてください
- 技術習得に向けてどのような努力をしていますか
- 困難な課題に直面したときの対処法を教えてください
- チームワークについてどのように考えていますか
これらの質問に対しては、実体験に基づいた具体的なエピソードを交えながら回答するのがポイントです。特に、主体性や学習意欲をアピールできる内容を準備しておくと良いでしょう。
面接対策として効果的なのは、想定される質問に対する回答を事前に準備し、家族や友人と模擬面接を行うことです。緊張せずに自分の考えを伝えられるよう、練習を重ねていきましょう。
最後に重要なのは、企業研究をしっかりと行うことです。面接では「当社を志望した理由」を必ず聞かれます。研修制度や福利厚生だけでなく、その企業の強みや特徴を理解していることをアピールできると、より好印象を与えることができます。
未経験でも採用される人材の特徴
未経験からネットワークエンジニアへの転職で、採用される人材には特徴的な共通点があります。技術力以外の要素も重要なポイントとなってきますので、詳しく解説していきましょう。
まず何より大切なのは、学ぶ姿勢と向上心の高さです。資格取得への積極的な取り組みや、独学での勉強実績をアピールできる人は、未経験でも高く評価されます。
また、ネットワークエンジニアの仕事は、チームでの作業が基本となります。そのため、コミュニケーション能力が高く、協調性のある人材が重宝されるのです。具体的には以下のような特徴を持つ人が採用されやすい傾向にあります。
- 基本的なIT用語を理解し、説明できる
- 論理的な思考力があり、問題解決に前向き
- 謙虚な姿勢で、先輩社員の指導を素直に受け入れられる
トラブル発生時の冷静な対応力も、ネットワークエンジニアには欠かせない資質です。「困難な状況でも諦めず、解決策を模索できる粘り強さ」を持っている人材は、未経験でも伸びしろがあると判断されやすいでしょう。
長期的なキャリアプランを明確に持っていることも、採用のポイントとなります。単に「IT業界に興味がある」という漠然とした動機ではなく、「ネットワークエンジニアとしてキャリアを積み、将来的にはネットワークアーキテクトを目指したい」といった具体的なビジョンを描けている人が好まれます。
また、システムの安定運用のために、休日や深夜の作業が発生することもあります。そのため、柔軟な勤務時間への対応が可能な人材も重宝されます。
まとめ
ネットワークエンジニアへの未経験からの転職は、決して遠い夢ではありません。適切な準備と戦略があれば、着実にキャリアチェンジを実現できることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
まずは基礎的な資格取得から始めて、徐々にスキルアップを図っていくのがおすすめです。研修制度が充実している企業を選ぶことも、未経験からのスタートには重要なポイントです。
派遣会社を活用する方法も、実践的なスキルを身につけながら正社員への転職を目指せる有効な選択肢の1つとなっています。経験者採用が一般的なIT業界において、派遣での実務経験は大きなアドバンテージとなります。
まずは資格の勉強を始めるか、転職エージェントや派遣会社に相談をしてみることから行動を起こしてみましょう。
その一歩が、新しいキャリアへの扉を開くことになるはずです。
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