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UXデザイナーとは?主な業務内容とあわせて必要なスキルや資格・将来性なども詳しく解説!
目次
- UXデザイナーとは
- UXデザイナーの主な業務内容
- ユーザーに対して
- チームに対して
- クライアントに対して
- Webデザイナーとの違い
- UIデザイナーとの違い
- UXデザイナーに必要なスキル
- デザインに関する知識
- SEOやマーケティングの知識
- 探究心や分析能力
- プレゼンテーションスキル
- コミュニケーションスキル
- コーディングに関する知識
- UXデザイナーに必要な資格
- ウェブデザイン技能検定
- Webクリエイター能力認定試験
- 人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度
- ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格
- HTML5プロフェッショナル認定試験
- UXデザイナーの年収
- UXデザイナーの将来性
- UXデザイナーになる方法
- Webデザインから学び始める
- PM・PLなどマネジメント職で実績を積む
- スクール・教材を利用して学ぶ
- まとめ
SNSが普及している近年、UI・UXデザイナーは需要が高まっている職業です。本記事では、UXデザイナーに焦点を当てて、主な業務内容や必要なスキルに資格、将来性などを詳しく解説していきます。UXデザイナーを目指している人や興味のある人は、是非参考にしてみて下さい。
UXデザイナーとは
UXとは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略称です。ユーザーが携帯電話のアプリや電化製品などを通して得られる、楽しい・心地よい・満足したといった「経験によって得られる体感」をデザインするのが、UXデザイナーです。
UXデザイナーの主な業務内容
UXは、目的がブレない・問題発生時の原因解明をわかりやすくするために、UXの5段階モデル(戦略・要件・構造・骨格・表層)というものを基礎にして作られています。UXの5段階モデルの詳細は以下の通りです。
戦略:サービスの目的やユーザーのニーズを設定
要件:ユーザーに使用されやすい機能や売れやすい要件を設定
構造:要件を元にしてサービスや体験のながらを構造設定
骨格:構造で設計した設計図をより具体的に設計する
表層:実際にユーザーが目にするビジュアルをデザインする
上記を元にした、UXデザイナーの主な業務内容を見ていきましょう。UXデザイナーの主な業務内容を見ていきまUXデザイナーの業務内容を知れば、私たちが当たり前のように感じている体感が、どのようにして作られているのかがわかります。
ユーザーに対して
ユーザーに対して、最高の体験をデザインするために、戦略から練っていきます。具体的に、誰のための・どのような目的で・プロダクトが必要な理由を明確化し、デザインプロセスの設計やユーザビリティの設計などを行います。
チームに対して
チームに対しては、最大限のパフォーマンスが発揮できるようサポートします。UIデザイナーやエンジニア、クライアントの尽力があってこそ、UXデザイナーも力を発揮することができ、良い作品が生まれます。チームの皆が活躍できる土壌を作るのも、UXデザイナーの大切な役割です。
クライアントに対して
クライアントに対しては、最高の物を生み出すためと良好な関係を維持するために、経営者や事業責任者に並走します。並走は、クライアントと同じ視点でアイディアや意見を取り入れ、制作に生かすためです。アイディアの提案力やチームの結束を固めたり引っ張っていったりする能力が求められるでしょう。
Webデザイナーとの違い
Webデザイナーとの違いは、デザインするもの・対象・仕事の煩雑さ・求められるスキルです。WebデザイナーはWebサイトそのものの構築に特化しており、クライアント起点で制作します。一方のUXデザイナーは、ユーザー起点で、ユーザーの体験をデザインするのが仕事です。
クライアント視点よりも、ユーザー視点で制作する方が煩雑な作業が増えるため、Webデザイナーに比べると、UXデザイナーの方が求められるスキルが高い傾向にあります。
UIデザイナーとの違い
UIデザイナーとの違いは、業務の範囲です。UIデザイナーの業務範囲は、比較的狭いですが、UXデザイナーの業務範囲は広範囲に渡ります。UIデザイナーは、アプリや電子機器の操作パネルといった、ユーザーの視覚的部分をデザインするのが仕事です。
そのため、プロジェクト内で担当する部分は、前述したUXの5段階モデルの最後になる表層部分のみ。しかし、UXデザイナーはユーザーの体験をデザインするのが仕事なので、プロジェクトの最初から最後まで関わります。
一般的には、UIデザイナーよりも、UXデザイナーの方が業務内容が広範囲ですが、会社によってはUIデザイナーが構造や骨格から関わることもあるため、UIデザイナーとUXデザイナーが曖昧になるケースも多々あります。
UXデザイナーに必要なスキル
UXデザイナーに必要なスキルを解説していきます。UXデザイナーを目指している人は、下記を参考にして取得しておくのがおすすめです。
デザインに関する知識
UXデザイナーは、一般的なクリエイティブ系のデザイナーとは異なるため、デザインの知識は必須です。プロ級の知識とまではいかなくとも、最低限の知識は習得しておくようにしましょう。
デザイン自体は、他のクリエイティブデザイナーに任せることもあるため、デザインに関する知識が本当に必要なのかと感じる人もいます。しかし、ユーザーの体験をデザインするのに、デザインに関する最低限の知識がなければ、クライアントやチームとコミュニケーションをとることができません。
デザインの知識は多いに越したことはないので、習得できるものは取得しておくのがおすすめです。
SEOやマーケティングの知識
ユーザーの体験をデザインするUXデザイナーには、SEOやマーケティングの知識も欠かせません。ユーザーが心惹かれる体験を制作するためには、どのようにWebサイトにたどり着くのか・商品を手に取るのかなど、起点も重要なポイントです。SEOやマーケティングの知識を生かして、ユーザー体験の満足度を向上させます。
探究心や分析能力
ユーザーの体験をデザインするUXデザイナーは、常に商品や作品の使いやすさやわかりやすさを追求する姿勢が重要です。注目を浴びるUXデザイナーは、底なしの探究心や優れた分析能力を利用して、最大限のパフォーマンスを発揮しているといえるでしょう。
プレゼンテーションスキル
提案するユーザー体験がどのような効果をもたらすのか、しっかりとクライアントへ伝えることのできる、プレゼンテーションスキルが求められます。頭の中のアイディアを具体的に視覚化へと導けるよう、プレゼンテーションスキルを磨いておくと、クライアントやチームとのコミュニーケーションも円滑に進みます。
コミュニケーションスキル
UXデザイナーは、基本的にプロジェクトの最初から最後まで関わるため、社内だけでなく社外の人とも話す機会が多いのが特徴です。時にはユーザーとも関わる機会もあるため、コミュニケーションスキルも高いレベルが求められます。
コーディングに関する知識
HTML・CSS・JavaScriptといった、コーディングに関する知識があれば、エンジニアとの会話もはかどります。UXデザイナーが実際にコーディングをすることはありませんが、知識があれば、戦略や作業工程、サービス動作の想定がしやすいため、プロジェクトの無駄を省く・必要最低限の日程で完了させることに役立ちます。
UXデザイナーに必要な資格
続いては、UXデザイナーに必要な資格を解説していきます。資格は自分の能力を証明する際に大いに役立つので、一つでも多く取得しておくとよいでしょう。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン系の資格で、唯一の国家資格です。3〜1級が用意されており、3級から順に難易度が上がります。3級は実務経験がなくても受験できますが、2・1級は実務経験が必要になるため、働きながら取得を目指しましょう。2級を取得しているだけでも、インターネットの仕組みやJavaScript・CGIの技術、PhotoshopやFlashソフトなど、幅広いスキルの証明になるので、まずは3級と2級取得を目指すのがおすすめです。
Webクリエイター能力認定試験
Webサイトのデザイン能力やコーディング能力の証明に役立つ資格です。Webクリエイター能力認定試験の学習では、実際の制作現場におけるフローワークやマーケティングの知識を深めることができます。
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度とは、人間中心設計を実践できる専門家を認定するための試験です。スペシャリストと専門家の2種類が用意されています。受験条件がハードなことでも知られている資格です。
スペシャリストで、UXデザイン関連に関わった実務経験が2年以上、専門家では5年以上求められます。資格取得の難易度は高いですが、人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度の取得はUXデザイナーとして優れた能力を保持している証明となるので、取得を目指す価値のある資格です。
ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格
ユニバーサルデザインの視点から、商品開発・接客・サービスなどを効果的に改善できる知識とスキル保持の証明となる資格です。3級〜1級までを5段階レベルに分けて設定しています。資格を取得するための学習では、ユニバーサルな観点を学べるため、多くの人の体験をデザインするのに役立つ資格です。
HTML5プロフェッショナル認定試験
Webコンテンツ制作の基礎知識を保有していることの証明になる資格です。名称のみだとコーディングのみに関する資格かと思えますが、JavaScript・API・HTMLの要素・CSS・レスポンシブデザインといった、幅広い知識を得ている証明になります。
試験レベルは1と2の2種類用意されており、レベル1の取得を目指している人は、レベル2の取得が受験条件となるため、順に取得を目指していきましょう。
UXデザイナーの年収
UXデザイナーの平均目安は、約400万円〜1,000万円程度と幅広いのが特徴です。UXデザイナーは、企業に勤務する働き方とフリーランスでの働き方があります。どちらの働き方にもメリットはありますが、個人の能力によって収入に大きな差が生まれるため、年収目安の幅が広くなっています。
特にフリーランスであれば、全て自分で業務をこなさなければなりませんが、収入が青天井になるため、1,000万円の年収も夢ではありません。
UXデザイナーの将来性
UXデザイナーは、結論からいうと非常に明るい将来性のある職業です。近年AI技術が目覚ましい進化を遂げているため、UIデザイナーと共に、一部ではなくなるのではと囁かれています。しかし、UXデザイナーはユーザーの体験をデザインするという、AIでは代用できない人の感性が求められる仕事です。
そのため、UXデザイナーがなくなることはありません。寧ろ、便利で豊かな生活を送るために、ここ数年のUI・UXデザイナーの需要は右肩上がりです。
UXデザイナーになる方法
近年需要の高まっているUXデザイナーになる方法を、いくつかお伝えしていきます。実際にUXデザイナーを目指しているけれど、なる方法がわからない・迷っているという人は、下記を参考にして、目指してみて下さい。
Webデザインから学び始める
UXデザイナーには、Webデザインの知識が必須です。まずは、Webデザインから学び始めるのがよいでしょう。Webデザインを学ぶことで、UXデザイナーに必要な基礎知識が身に付きます。また、実践を通してUXデザイナーの仕事を見ることもできるため、自分が後にUXデザイナーになった際の働き方も勉強できます。
PM・PLなどマネジメント職で実績を積む
Webデザイナーとして十分に経験を積み、PM・PLといった管理職を経て、UXデザイナーになる方法もあります。UXデザイナーが求められるのは、デザイン能力だけではありません。調査力・分析力・マーケティング能力など、多くの能力が求められるため、マネジメント職で幅広いスキルを身に付けておくと、優秀なUXデザイナーとして活躍できるでしょう。
スクール・教材を利用して学ぶ
オンラインスクールや市販の教材などを利用して、Webデザインから学ぶ方法です。比較的初心者の人に適しているでしょう。特にオンラインスクールでは、インターネット環境が整っていれば、自宅やカフェなど、好きな場所で授業が受けられます。
また、実際のUXデザイナー講師にフィードバックも受けられることがあるため、独学が苦手で誰かに教えて貰いたい人におすすめの方法です。
まとめ
近年のデジタル進化には、UIデザイナーと共にUXデザイナーは欠かせない存在です。私たちの日常は、UXデザイナーが存在するからこそ、便利で快適と感じられる日々が送れるといえます。需要も右肩上がりで将来性も明るい職業なので、UXデザイナーは非常に目指す価値のある職業といえるでしょう。
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