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派遣社員の時給相場|全国・三大都市圏・働く期間・職種別の時給を紹介!

派遣社員の時給相場|全国・三大都市圏・働く期間・職種別の時給を紹介!

派遣社員の時給相場


職種・勤務地・福利厚生・会社規模など、仕事探しをする上で大切にしているポイントは人それぞれです。最重要視するポイントは違くても“給与”は無視できない人が多いのではないでしょうか?派遣は基本的に時給制で賞与もないので、時給がそのまま給与に直結します。この記事では、派遣社員の給与を決める時給相場とパート・アルバイトとの比較、時給アップを目指すコツについてご紹介します。派遣で働くかを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください!

全国平均

大手求人情報サイト「はたらこねっと」を運営するディップ株式会社によると、2023年2月度の派遣社員の時給相場の全国平均は1492円です。

※参考:ディップ株式会社 2023年2月度 全国の派遣時給データ

三大都市圏

株式会社リクルートの調査研究機関であるジョブズリサーチセンターの調査結果によると、2023年3月度の三大都市圏(関東・東海・関西エリアの総称)の平均時給は1629円で、過去最高額を更新しました。

※参考:2023年3月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査 株式会社リクルートジョブズジョブズリサーチセンター

期間別の時給相場の傾向


派遣には、単発・短期・長期など期間が異なる働き方があります。以下では期間別の派遣の働き方と時給相場の傾向について解説します。

単発派遣

単発派遣とは、就業期間が1ヶ月以内の契約を結んで働く働き方です。1日単位はもちろん、2~3日程度の仕事が多いのが特徴です。イベントスタッフや工事現場での肉体労働など、単純な作業が多いため時給は安い傾向にあります。一方で、単発派遣は自分の都合に合わせて働くことができるので、別の仕事が休みの日や就職活動中で次の仕事が決まるまでなど、空き時間を有効活用することができます。また、仕事をしたその日に給与がもらえるケースもあるので、突発的にお金が必要になる可能性がある人には合った働き方といえるでしょう。

短期派遣

短期派遣とは、2~3ヶ月程度の期間限定で働く働き方です。主に季節的な要因で人材が不足する場合に募集がかけられます。短期派遣は、一時的な人員不足を補うことが目的であるため、期間が満了すれば契約を更新されることは基本ありません。仕事内容は様々ですが、繁忙期の事務業務のサポートやクリスマス商戦といったイベントの販売員などが多くあります。時給は平均的ですが、企業が急ぎで人材を確保したい”急募”の求人の場合は、平均より高い時給で募集をかけていることもあります。

長期派遣

長期派遣とは、一般的に半年以上の期間働くことを想定して契約を結ぶ働き方です。ただし、長期派遣の場合でも初回は1~2ヶ月など短めの契約を結ぶことがほとんどです。長期派遣は、ある程度まとまった期間にわたり同じ企業・部署で仕事をすることになるので、業務に必要なスキルを持っていることや業務を覚えることが求められます。長期派遣の時給は平均的である傾向がありますが、安定した収入を得ることができます。

※単発派遣・短期派遣・長期派遣の区分は明確に期間が定められているわけではなく、派遣会社により位置づけが異なる。

職種別の時給相場の傾向


働く期間以上に時給相場に影響を及ぼすのは「職種」です。基本的に派遣は求められているスキルや専門性が高いほど時給が高くなる傾向があります。以下では、主な職種別に時給相場の傾向についてご紹介します。

事務・オフィス系

一般事務や営業事務、データ入力、経理など幅広い職種が事務・オフィス系に含まれます。時給相場は平均的と言えます。事務・オフィス系の職種で最も求められることが多いのは、Word・Excel・PowerPointのOfficeソフトを使うスキルです。Officeソフトを使うことができるか、どの程度のレベルまで使えるのかが時給に影響している場合が多く、「既にある表にデータを入力できるレベル」より「SUM関数やVLOOKUP関数を使って一から資料を作れるレベル」の求人のほうが時給が高い傾向があります。

また、未経験でもOKな求人は時給が低く、経理や労務など専門的な知識が必要な職種は時給が高くなる傾向があります。

翻訳・通訳系

外国語の資料の翻訳や作成、海外企業との会議の通訳など、通訳・翻訳系の仕事内容は様々です。時給に関しては、全職種の平均より高い傾向があります。日→英、英→日の翻訳経験やTOEIC800点以上、日常会話・ビジネス会話ができるレベルなど、求められるスキルは企業・求人により変わってきます。最も多いのは英語を使用する求人で、韓国語や中国語、途上国の言語などを使用する求人は少ないものの、使える人も少ないので重宝されます。

営業・販売系

営業や販売系の職種は、自分自身の手腕が数値としてはっきり出るケースが多く、やりがいにつながりやすい仕事です。仕事内容としては、法人営業やラウンダー、携帯ショップでのカウンター業務などがあります。営業の経験や専門的な知識がある場合は、時給が高くなることもありますが、未経験OKな求人が多いため、時給の傾向としては全職種の平均より低くなります。

飲食・サービス系

飲食店やホテル・ブライダルなどのサービス系の職種は、全職種の平均より時給が低い傾向にあります。事務職のようにパソコンを使ったり、販売職のように豊富な知識を必要としない仕事が多いことが、時給が低い要因の一つと考えられます。なかでも飲食店のホールスタッフ・キッチンスタッフは、未経験から始められることや学生でも働けることから、さらに時給が低くなりやすいと言えます。

IT・エンジニア系

SEやプログラマーなどのIT・エンジニア系は、時給が高い傾向があります。時給が高い要因としては、JavaやPHPといったプログラミング言語など高い専門知識が求められる上に、需要が高く、あらゆる業界から必要とされていることが挙げられます。派遣の場合、未経験でチャレンジ可能な求人は少なく、実務経験が求められることが多いのが実状です。

しかし、実務経験があってもより高い給与を求める場合には、専門知識や最新のスキル、需要の高いスキルを習得する必要があります。

Web・クリエイティブ系

近年、あらゆるサービスのWeb化が進むにあたり、Web・クリエイティブ系の仕事も需要が高まってきています。WebデザイナーやWebディレクターなどWeb・クリエイティブ系の仕事は、未経験者には難しいことが多いため、全職種の平均より時給が高い傾向にあります。実務未経験者でもチャレンジができないわけではありませんが、PhotoshopやIllustratorといった一般的なソフトの使用は最低限必要であると考えて良いでしょう。

IT・エンジニア系と同じく、実務経験者でもより高い時給を目指すのであれば、自身でスキルアップをする必要があります。

医療・介護・教育系

看護師や薬剤師など、専門性が高く資格を持っていなければできない職種の時給は、全職種の平均より高い傾向があります。ただし、医療事務・介護・保育士などは、少し低めに設定されているなど、医療・介護・教育系の職種のなかでも専門性の高さや需要の大きさにより時給も幅広く設定されます。

製造・物流系

食品製造や配送ドライバーなどの工場・物流系の仕事の時給は、全職種の時給相場より低い傾向があります。仕事内容により差はあるものの、専門的なスキルを必要としない職種が多いことが、時給相場が低い要因です。

派遣社員とパート・アルバイトとの比較


派遣社員とパート・アルバイトはどちらも時給制のため、あまり違いがないように思う人も少なくないようです。しかし、主に雇用主の違いから、条件面にも違いがでてきます。以下では、派遣社員とパート・アルバイトを“時給”と“福利厚生”の観点で比較していきます。

派遣社員のほうが高時給

パート・アルバイトより派遣社員のほうが時給が高い傾向があります。理由は、従業員を雇いたい企業にとって、自社でパート・アルバイトを直接雇用するより、派遣会社が雇用する派遣社員を迎えるほうがメリットが大きいためです。例えば、派遣の場合、派遣先企業の求める条件に合った人材を派遣会社が紹介してくれるため、求人の掲載費用や面接の費用がかからずコストの削減になります。また、派遣先企業が派遣会社に払っているのは、「派遣社員の給与」ではなく「人材の外注費」なので、税金の節約にもなります。

そのため、パート・アルバイトより派遣社員のほうが還元できる時給が高くなるのです。

派遣社員のほうが福利厚生が手厚い

労働者は雇用形態に関わらず、週の労働時間や雇用期間などの一定の条件を満たせば、社会保険や有給休暇、産休・育休等の福利厚生を受けることができます。一般的に労働時間と雇用期間が短いパート・アルバイトでは、条件を満たさないことがほとんどです。一方で、週5日フルタイム勤務など労働時間が長く、3ヶ月や6ヶ月の雇用契約を結ぶことが多い派遣社員は、条件を満たす可能性が高く、手厚い福利厚生を受けることができる傾向があります。

派遣社員が時給アップを目指すコツ


ここまで期間別・職種別での派遣の時給相場、パート・アルバイトとの比較についてお伝えしました。せっかく仕事をするのであれば、少しでも多く給与をもらいたいと考えるのは自然なことです。以下では、派遣社員が時給アップを目指すコツについて解説します。

高時給が目指せる職種を選ぶ

現在、時給が低い傾向のある職種で働いている場合は、高時給が目指せる職種にキャリアチェンジするのも手です。ただし、先述したように高い時給の職種ほど需要が高く、高いスキルを求められる難しい仕事であることがほとんどです。そのため、職種を変え時給アップをしたいのであれば、スキルアップが必要不可欠です。その職種で就業するためにはどのようなスキルを身に付ける必要があるのかを事前に確認しましょう。

また、未経験の仕事にチャレンジする場合は特に、目の前の仕事の時給だけではなく、長期的なキャリアプランを踏まえて考えることが大切です。最初は未経験のため時給が高くなくても経験を積んだ後を含めると、将来的に得られる収入はアップするケースもあります。

資格を取得する

時給が高い求人のなかには、特定の資格を持っていることを必須条件としているものもあります。資格を持っていることは、一定の知識や技術を持っている証になります。未経験で新しい職種にチャレンジする場合でも、その仕事で必要になる資格を事前に取得しておくことで、資格取得程度の知識を持っていることや意欲をアピールすることができます。

時給アップを交渉する

派遣社員として働くメリットの一つは、派遣会社の担当者が派遣社員と派遣先企業の間に入り、条件交渉や困ったことを解決してくれることです。そのため、現在の派遣の仕事で時給アップをしたい場合には、まず派遣会社に相談しましょう。

日々の勤務態度や業務成績を踏まえて、時給アップが妥当なものであれば、派遣会社が派遣先企業に時給アップの交渉をしてくれます。万が一、交渉が上手くいかなかった場合でも、派遣先企業と直接交渉をするわけではないので、就業先で居づらさを感じる心配もありません。

複数の派遣会社に登録する

派遣会社により取り扱っている求人は異なりますが、なかには同じ派遣先企業の似たような求人を取り扱っているケースもあります。しかし、時給はそれぞれの派遣会社が独自で設定をしているので、似たような仕事内容・待遇でも時給が異なる可能性があります。そのため、複数の派遣会社に登録することで、同じような仕事内容・待遇の求人があった場合により時給の高い派遣会社のもとで契約をし、仕事をすることができる可能性が高くなります。

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