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スキルシートとは?職務経歴書との違いとあわせて作成方法や作成時のポイントなどを解説!
目次
- スキルシートとは
- 履歴書との違い
- 職務経歴書との違い
- スキルシートが重要視されている理由
- ミスマッチを防げる
- 報酬アップにつながる可能性がある
- 社風やチームに人間性がマッチしているかどうかの確認ができる
- スキルシートへの記入必須項目
- 資格やスキル
- 得意分野・技術・業務
- 自己PR
- 職務経歴・参加したプロジェクト
- 開発環境
- スキルシートの作成方法
- キャリアを棚卸しして整理しておく
- こちらからテンプレートをダウンロードできます
- メール・印刷をして送付する
- スキルシート作成時のポイント
- 最新のプロジェクトから記載する
- 定量的な記載を意識する
- 小さな業務でも記入する
- マネジメント経験や広く公開されている成果は積極的に記載する
- 見やすさを意識する
- スキルシートを提出する相手先のことを考える
- 人間性が伝わるコミュニケーション能力を記載する
- 未経験者の場合はスキルシートは必要ない
- まとめ
転職活動やキャリアアップを目指す際に欠かせないのが「スキルシート」です。しかし、職務経歴書や履歴書とどう違うのか、具体的な作成方法や効果的なポイントを理解している方は意外に少ないかもしれません。本記事では、スキルシートの役割や職務任務書との違いなどに触れながら、分かりやすく解説していきます。
- ・履歴書は「あなたは誰か」、スキルシートは「何ができるのか」
- ・記入ミスを防止したい場合には、テンプレートを活用
- ・type IT派遣ではスキルシートの作成をお手伝い
スキルシートとは
スキルシートとは、主に技術職向けの職務経歴書の一種であり、個々のスキルや経験を詳細にアピールするための重要な書類です。大きさはA4サイズで、1〜2枚ほどにまとめます。
職務経歴書が職歴をまとめて示すのに対して、スキルシートはプロジェクトベースで技術や役割、成果を具体的に記載するため、専門職であるほどその名が重要視されます。
履歴書との違い
履歴書は、人物の基本的なプロフィールを伝えることに焦点を当てた書類であり、学歴や職歴、資格、個人情報が主に記載されます。それに対してスキルシートは、技術者としてのスキルやプロジェクトに関する詳細情報を中心に構成されており、その人が持つ具体的な技術力や実績をアピールすることに特化しているのが特徴です。
履歴書が「あなたは誰か」を示すものであるのに対し、スキルシートは「何ができるか」を示す書類として使われます。
職務経歴書との違い
職務経歴書は、これまでの職務経験を広くまとめた書類であり、一般的には転職時などに提出が求められます。一方で、スキルシートは職務経歴書に包括される情報をさらに詳細に、特に技術スキルや担当したプロジェクトを中心に記述するのが特徴です。
具体的には、スキルシートではプロジェクトの期間、役割、使用技術、成果などを細かく記載し、候補者の専門性や実績に焦点を当てる形で書かれます。職務経歴書は職歴を時間軸に沿って広く表現するのに対し、スキルシートは具体的な技術力とその応用事例を詳述するための言わば「ツール」として機能します。
スキルシートが重要視されている理由
急速に進化するビジネス環境では、スキルシートが重要視されています。なぜ重要視されているのか、以下より詳しく見ていきましょう。
ミスマッチを防げる
スキルシートは、自分が持つスキルや経験を詳細に記載することで、企業とのスキルミスマッチを防ぐ役割を果たします。スキルシートには、技術的なバックグラウンドや過去のプロジェクト経験が詳しく記載されており、プロジェクトマネージャーや人事担当者は容易に各候補者の適性を判断することが可能です。
そのため、企業が求める人材を正確に見つけることができ、結果として両者にとって満足度の高いマッチングが実現します。
報酬アップにつながる可能性がある
スキルシートは、自分のスキルや経験をアピールする大切なツールであり、報酬アップにつながる可能性もあります。求人企業側は、スキルシートをもとに候補者の市場価値を評価するため、人によっては数万円〜数十万円の報酬の差が生まれることも珍しくありません。
特に、専門性が高いスキルや希少価値のある技術を持っている場合、その内容がスキルシートに適切に反映されていれば、年収アップの有力な交渉材料となるでしょう。
社風やチームに人間性がマッチしているかどうかの確認ができる
スキルシートが提供する情報は、単に業務適性だけでなく、チームの文化や雰囲気とのマッチングを図る点でも重要です。スキルシートには、自己PRやこれまでのコミュニケーション経験を記載する項目が設けられていることが多く、これにより人間性や対人スキルが伝わります。
たとえば、チームワークが重視されるプロジェクトの場合、この情報をもとに人格的適性が評価されることもあります。このように、スキルシートは技術的側面だけでなく、チームとの相性を図る上でも重要な役割を担っているのです。
スキルシートへの記入必須項目
さまざまな役割を持つスキルシートですが、どのようなことを記載すればよいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。スキルシートへの記入必須項目を解説していきます。
資格やスキル
スキルシートには、まず保有資格とスキルを正確に記載することが重要です。特に、希望している職種が専門性の高い場合、プログラミング言語やフレームワークといった技術的なスキルが求められることが多いです。
これらの情報は職務適性を判断するための重要な指標となるため、具体的に記載するように心掛けましょう。職務経歴書との違いを活かし、細かい技術力まで伝えることが大切です。
得意分野・技術・業務
自分が得意とする分野や技術、またはよく従事してきた業務内容も、スキルシートには詳しく記載しましょう。たとえば、Web開発やデータベース管理など専門が明確であれば、その分野でどのように貢献してきたかを具体的に記録します。
この情報はプロジェクトマネージャーや人事担当にとって、あなたの潜在能力を理解する手助けとなります。
自己PR
自己PRの欄では、自身の人柄や仕事に対する姿勢を示すことができます。スキルシートを使って自分の強みをアピールする絶好の機会なので、人間性が伝わるような具体的なエピソードを含めると良いでしょう。フリーランスエンジニアや未経験者にとって、このセクションは自分をどう位置付けるかの鍵となります。
職務経歴・参加したプロジェクト
過去に参加したプロジェクトと職務経歴を詳細に記載することは、スキルシート作成において重要なポイントです。参加したプロジェクトについては、期間、業務内容、役割、および使用した技術環境を具体的に書きます。これにより、あなたの実務経験とスキルの深さを具体的に示すことができます。
開発環境
スキルシートには、技術者として携わった開発環境も含める必要があります。使用したソフトウェアやツール、オペレーティングシステムなど、開発にどのような技術環境が整っていたかを説明します。これにより、あなたがどのような環境において即戦力となり得るかを示すことができ、スキルの実用性をアピールできます。
スキルシートの作成方法
スキルシートは、決められたフォーマットや記入項目があるのではなく、どのようなフォーマットで何を記入するかを自由に選ぶことができます。それゆえに、どのように作成していけばよいのか迷う人も多いといえるでしょう。ここからは、スキルシートの作成方法を解説していきます。
キャリアを棚卸しして整理しておく
スキルシートを作成する第一歩は、これまでのキャリアをしっかりと棚卸しし整理しておくことです。まず、参加したすべてのプロジェクトや学んだスキルをリストアップします。そして、それぞれのプロジェクトにおいて担当した役割や使用した技術、得られた成果を詳しく明記します。
特に、自身が貢献した点や工夫したところを具体的に記載することが重要です。これは、スキルシートが技術職の職務経歴書として自分自身をアピールするための重要な書類であるためです。
テンプレートをダウンロードして記入する
スキルシート作成のためには、テンプレートを活用するのが効率的です。インターネット上には多くの無料のスキルシートテンプレートが存在し、Excelフォーマットでのダウンロードができます。
このテンプレートには、記入すべき項目が整理されているため、必要な情報を漏れなく記入することが可能です。自分で作成するのもよいですが、記入ミスを防止したい場合には、テンプレートを活用するほうがよいでしょう。
こちらからテンプレートをダウンロードできます
メール・印刷をして送付する
スキルシートの記入が完了したら、次に考えるべきはどうやって提出するかです。一般的には、電子フォーマットでのメール送付が主流ですが、企業によっては印刷して提出することを求められる場合もあります。
印刷する際は、A4サイズの用紙を使用し、レイアウトが乱れないように注意してください。どちらの方法においても、誤字・脱字や記入漏れがないかしっかりと確認し、スキルシートが自分の強みを最大限に伝えることができる内容になっているか再確認しましょう。
スキルシート作成時のポイント
スキルシートのクオリティを向上させるためのポイントは、以下の通りです。完成したスキルシートを見直して、中身が薄い・納得がいかないという場合は、参考にしてみてください。
最新のプロジェクトから記載する
スキルシートを作成する際には、時系列でわかりやすいよう、最新のプロジェクトから記載することが重要です。そうすることで、現在のスキルや経験を強調し、読み手に今の能力を理解してもらいやすくなります。
プロジェクトの詳細には、参画期間や業務内容、使用した技術やツールもしっかりと記載すると効果的です。
定量的な記載を意識する
スキルシートでは定量的な記載を意識しましょう。具体的な数字を用いることで、自分の成果や業務の規模を明確に伝えることができます。例えば、プロジェクトの規模や達成した目標、収益向上率などを数値で示すことで、求職者の実力をより客観的に評価してもらえるでしょう。
小さな業務でも記入する
どんなに小さな業務であっても、スキルシートへ記入するのがおすすめです。小さな業務は、自身の多様なスキルや柔軟性をアピールする重要な要素になります。また、細かい業務までしっかりと記録することで、後々のプロジェクトでも参考にしやすくなります。
マネジメント経験や広く公開されている成果は積極的に記載する
マネジメント経験や公に認められている成果がある場合は、スキルシートに積極的に記載しましょう。これらの経験や成果は、リーダーシップやプロジェクトの推進能力を証明するものとなり、求職者の価値を高めます。
見やすさを意識する
スキルシートの見やすさを意識することも重要です。スキルシートはプロジェクトマネージャーや採用担当者が最初に目を通す書類なので、必要な情報に迅速にアクセスできるようにしましょう。適切なフォーマットや書式を用い、項目ごとに分かりやすく整理することを心がけてください。
スキルシートを提出する相手先のことを考える
スキルシートを提出する際には、相手先のニーズや文化を考慮することが大切です。企業の求める技術やプロジェクトに関する情報をスキルシートに盛り込み、相手先が求める人物像にフィットしていることを示すよう努めましょう。
人間性が伝わるコミュニケーション能力を記載する
スキルシートには、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や人間性に関する情報も記載することが重要です。特にチームワークが重視される職場では、協力性やリーダーシップなどのソフトスキルが評価されます。自分の人柄やコミュニケーションスタイルを伝える文章を工夫してみてください。
最短5分でコーディネーターに相談する未経験者の場合はスキルシートは必要ない
未経験者の場合、技術者としてスキルシートを作成する必要は基本的にありません。スキルシートとは、本来技術職向けの職務経歴書の一種であり、具体的な経験やスキルを強調するためのものです。しかし、未経験者が強調できる職務経験や技術的なスキルがない場合、スキルシートの意義が薄れます。
未経験の段階では、企業側も専門的な技術力やプロジェクト経験よりも、あなたの人柄やポテンシャルを重視することが多いです。そのため、履歴書や一般的な職務経歴書で学歴やこれまでの活動、志望動機などを詳しく記載し、自分の将来性や仕事への意欲を伝える方が効果的になります。
ただし、未経験でもスキルを身につけるために行った独自の勉強やプロジェクトがあれば、それらを簡単な形でまとめておくと良いでしょう。これにより、面接の際に自身の学習意欲や興味を具体的に伝えることができ、採用担当者の印象を良くする可能性があります。
type IT派遣ではスキルシートの作成をお手伝い
type IT派遣では、技術職経験のある方・未経験の方を問わずスキルシートのご提出は必須としておりません。「自分にスキルシートは必要?」「なんとなく書くべきことは分かったけど、実際うまくまとめられない…」そんな不安をお持ちの方もご安心ください。
IT・Web業界に精通したキャリアコーディネーターが、お一人おひとりのご経験やご希望に寄り添いながら、転職活動をサポートいたします。もし転職活動の中でスキルシートが必要になった場合は、職務経歴書をもとに作成をお手伝いさせていただきますので、ご自身で作成する手間もかかりません。
もちろん、すでにスキルシートをお持ちの方は、ご提出いただいても構いません。ご提出いただいたスキルシートを参考に、キャリアコーディネーターがあなたのスキルや経験について詳しくお伺いし、あなたに合ったお仕事をご紹介させていただきます。まずはお気軽にご相談ください!
まとめ
スキルシートは、自分のスキルや経験を効果的にアピールできる重要な書類です。企業とのミスマッチを防ぐと同時に、報酬アップやプロジェクト獲得の可能性を高めることができるものでもあるので、中身は充実させるのがポイント。スキルシートを上手く活用し、自身の可能性をどんどん広げていきましょう。
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