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Webデサイナーの将来性とは?AI進化による影響や活躍し続けるためのポイントを解説
目次
- Webデザイナーは将来性のある仕事
- デジタルコンテンツ市場は拡大し続けている
- IT業界全体が既に人材不足である
- Webデザイナーの求人トレンドは増加し続けている
- Webデザイナーの将来性が不安視される理由
- 誰でも簡単に扱える無料デザインツールの増加
- 副業Webデザイナーの増加
- HP(ホームページ)を作らない企業の増加
- Web制作をするだけの会社は将来性がないと考えられる
- Webデザイナーという職業の労働条件の印象が悪い
- AI技術に代替えされる作業がある
- AI技術に代替えされると考えられるWebデザイナーの仕事とは
- HTMLやCSSといったコーディング業務
- ホームページデザイン
- AIと共存するための方法
- AIの得意分野と不得意分野を分析する
- スキルを磨く
- 活躍し続けるために習得しておくとよいスキル
- コーディングスキル
- ディレクションスキル
- SEOスキル
- Google Analyticsに関するスキル
- マーケティングスキル
- UI・UXデザインスキル
- 動画編集スキル
- 最新トレンド感知スキル
- コミュニケーションスキル
- 他Webデザイナーと差別化できるスキル
- Webデザイナーからのキャリアパス
- Webディレクター
- フロントエンドエンジニア
- UIデザイナー
- アートディレクター・クリエイティブディレクター
- まとめ
Webデザイナーは将来性のある仕事
近年、AI技術の進歩により、多くの職業の将来性について懸念が広がっています。
Webデザイナーとして活躍している人やその道を目指す人のなかにも、今後のキャリアについて不安を感じている方がいるかもしれません。
結論、Webデザイナーの将来性は十分にあります。ただし、単純な作業はAIに置き換えられる可能性が高いです。ではなぜWebデザイナーに将来性があるといえるのでしょうか?
この記事では、Webデザイナーの将来性や長期的な活躍のために必要なスキルなどについて詳しく解説していきます。まずは、Webデザイナーに将来性がある理由について見ていきましょう。
デジタルコンテンツ市場は拡大し続けている
インターネットやスマートフォンの普及により、デジタルコンテンツ市場が急速に拡大しています。この成長に伴い、企業はますますデジタル広告に注力しています。
こうした状況下では、Webサービスがビジネスの基盤です。使いやすく魅力的なWebサービスを制作するには、専門家であるWebデザイナーが必要なのです。
IT業界全体が既に人材不足である
IT業界全体として、慢性的な人材不足が課題です。特に、高度なスキルを持つクリエイターやエンジニアの需要が高まっているにも関わらず、その需要に追いつくだけの適切な人材が不足しています。
人材不足の要因は、需要の急増や競争激化による企業間の人材争奪戦など様々ですが、すぐに解決することは難しいでしょう。よって、Webデザイナーも、高いスキルを身につければ長期的に活躍可能な職種といえます。
Webデザイナーの求人トレンドは増加し続けている
求人トレンドが増加し続けていることは、その職種の将来性を示す重要な要素です。Webデザイナーの需要は、コロナ禍においてもそれほど影響を受けませんでした。よって、社会の状況が変化しても、Webの需要は安定しており、今後もWebデザイナーの求人トレンドは増加すると予想されます。
Webデザイナーの将来性が不安視される理由
Webデザイナーに将来性があるのであれば、なぜ不安視する声が上がっているのでしょうか。考えられる主な理由をご紹介します。
誰でも簡単に扱える無料デザインツールの増加
以前のデザインツールは、操作性や機能性、コストなどの側面から、初心者には使いにくいものでした。しかし、近年は簡単に扱えるデザインツールが増え、無料で利用できるものもあります。そのため、誰でも簡単にWebデザインをすることができるようになりました。
それにより、Webデザイナーの競争が激化したり、プロのWebデザイナーを雇う必要性を感じなくなる企業や個人がごく一部存在しています。
副業Webデザイナーの増加
Webデザイナー人口が急増したことから、「Webデザイナーは飽和状態で今後仕事がなくなるのでは?」と不安視されているようです。なかでも増加したのは副業として働くWebデザイナー。本業がある分、経済的なリスクが少なく挑戦できるため、気軽に始める人が増えています。
ただし、未経験者が副業としてWebデザインを始める場合、企業が求めるスキルレベルに到達していないことが多いです。人口が増えても、必ずしも企業側の需要を満たしているわけではないのです。
HP(ホームページ)を作らない企業の増加
ここ数年、企業や店舗で公式SNSアカウントを持つのが主流になってきました。これによりHPの大きな目的のひとつである”集客”をSNSで行えるようになりました。この動向から、Webデザイナーはいずれ必要なくなるのではと言われています。
しかし、SNSに掲載するための画像デザインやホームページとは別の告知サイトの制作など、HP制作以外にもWebデザイナーが活躍する場は多くあります。
Web制作をするだけの会社は将来性がないと考えられる
Web制作に特化した会社が将来的な成長や競争力を持つのが難しいという考えを持つ人が一部いるようです。たしかにWebデザインや制作の技術は日々進化しているため、制作業務だけに特化した会社の場合、技術革新や市場の変化に対応し、競争力を維持するのが難しいでしょう。
そのため、多くのWeb制作会社では、戦略的なアドバイスや付加価値の高いサービスを提供できるよう動いています。
Webデザイナーという職業の労働条件の印象が悪い
WebデザイナーがWebサイトやデザインを制作する際、基本的には納期(締め切り)があります。そのため、納期に追われて長時間労働や残業が横行しているイメージを持つ人も少なくありません。
また、フリーランスや契約社員、派遣社員として働くWebデザイナーが多いため、雇用形態の面でも不安定で労働条件が悪いイメージを持ち、将来を不安視する声もあるようです。
AI技術に代替えされる作業がある
最も懸念されるのは、AI技術による置き換えの可能性でしょう。先に述べたように、単純な作業はAIによって代替される可能性があるため、重要なのはAIでは代替できないスキルを身につけることです。これに関しては、後述のセクションで詳しく説明します。
AI技術に代替えされると考えられるWebデザイナーの仕事とは
こちらでは、AIに代替えされる可能性の高いWebデザイナーの仕事内容に焦点を当てます。
HTMLやCSSといったコーディング業務
Webデザイナーにとって、HTMLやCSSを用いたコーディングは重要な作業です。しかし、AI技術を駆使すると、自動コーディングツールやフレームワークが利用できるようになっています。
まだビジネスとして使えるレベルの品質ではありませんが、今後性能が上がれば、単純なレイアウトやデザインの実装はAIにより効率的に処理されることが予想されます。
ホームページデザイン
ホームページデザインは、視覚的な魅力やユーザー体験の向上に重要な役割を果たします。AIによる自動デザイン生成やデザインテンプレートの利用が進んでいるため、基本的なデザインパターンやスタイルの実装は自動化される可能性があります。
なかでも個人事業主や中小企業の場合、ある程度のデザインであれば良いと考える人も多いです。そのため、今後品質が上がれば、AIによる自動デザイン作成サービスを利用してホームページを作るケースが増えるでしょう。
AIと共存するための方法
AI技術の話になると「AIに仕事が奪われる」と表現されがちです。
しかし、AIの本来の役割は、人間が行う作業の効率化や精度向上、重要な意思決定の支援など、人間の能力を補完することです。これにより、人間はより生産的で創造的な活動に集中し、新たな価値を生み出すことが可能となります。
そこで以下では、AIと共存するためにWebデザイナーがやっておくべきことについてお伝えします。
AIの得意分野と不得意分野を分析する
AIと人間では得意分野・不得意分野が大きく異なります。基本的にAIは大量のデータの分析や単純な生成などルーチン作業に優れています。例えば、デザインデータやテンプレートを高速に学習して、自動的にデザインを生成することが得意です。
一方で、AIは人間のようなクリエイティブな発想や感性は持たないので、個性を出すことは不得意です。このようにAIの得意分野と不得意分野を分析することで、人間とAIの役割分担が明確になります。
スキルを磨く
AIと共存するためには、スキルを磨くことも欠かせません。AIはデータやパターンに基づいて作業をするので、それを超える独創的なアイデアを生み出し、デザインに個性や感性を加える能力を持つことが重要です。
さらに、最新の技術やツールについて常に学習し、自身のスキルをアップデートし続けることも大切です。また、AIを活用したデザインツールやプラットフォームをの使用方法を習得することで、時間がかかる作業をAIに任せて、クリエイティブな部分に集中することができるようになります。
活躍し続けるために習得しておくとよいスキル
Webデザイナーとして活躍し続けるには、“デザインに付加価値をもたらすスキル”を習得することがポイントです。ここからは身につけておくとよいスキルについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
コーディングスキル
“Webデザイナー”という職種名でも、実際の仕事内容にはデザインとコーディングの両方が含まれているケースは珍しくありません。そのため、Webデザイナーとしての選択肢を広げるためにも、コーディングスキルを身につけておくべきです。
また、さらに広範な分野であるプログラミングスキルを持っていると、実装を考慮したデザインができるようになったり、プログラマーとのやり取りがスムーズになります。
ディレクションスキル
ディレクションスキルとは、プロジェクト全体の管理をし、チームを統率する能力のことです。Webサイト制作は、エンジニアやライターなど、様々な専門家が関わるため、Webデザイナーは単にデザインに留まらず、幅広い領域に理解を深める必要があります。
ディレクションスキルを磨くことで、チームやクライアントとの意思疎通が円滑になり、要件や期待を正確に把握しやすくなります。これが、より効果的なデザインの提供に繋がります。
SEOスキル
SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンでWebサイトを上位表示させるためのマーケティング手法です。基本的にWebサイトは、より多くの人を集め、成果に繋げることを目的としています。そのため、SEOを踏まえたWebデザインはとても価値の高いものです。
例えば、Webサイトに表示させる画像を軽量化することで読み込みが速くなり、ユーザーの離脱を防いだり、検索エンジンからの評価を上げることができます。
Google Analyticsに関するスキル
Google Analyticsというアクセス解析ツールはWebデザイナーの業務に大いに役立ちます。Webサイトや広告を改善するためには、現状を分析して課題を把握することが重要です。Webサイト制作は感覚頼りになりがちですが、Google Analyticsを用いることで、分析結果に基づいた制作をできるので、よりニーズにあった成果物を作り上げられるでしょう。
マーケティングスキル
Webデザイナーがマーケティングスキルを持つことは非常に重要です。マーケティングの知識を活用することで、ユーザーのニーズや行動を深く理解できるようになります。そしてこの理解は、コンテンツの戦略的な配置やユーザーの行動を促すデザインの作成に繋がります。
また、このようなクライアントのニーズや競合状況を考慮したデザインは、顧客満足度を高め、プロジェクトの成功を最大化することができます。
UI・UXデザインスキル
UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)デザインの原則を理解し、それをデザインに反映するスキルです。
Webデザイナーとして、ユーザーのニーズや行動を理解することは不可欠。その理解をもとに、ユーザーがWebサイトを快適に利用できるよう、見やすさや使いやすさ、心地よい体験を提供するUI・UXを考慮したデザインを作成できると、Webデザイナーとしての価値が高まります。
動画編集スキル
近年、動画コンテンツをWebサイトに掲載するケースが多くなってきています。加えて、動画系SNSが急速に普及したこともあり、Web上の動画広告市場もますます拡大しています。このことから、Webサイトや静止画のデザインだけでなく、動画の制作を求められる場面が多くなることが予想されるでしょう。そのため、動画編集スキルを身につけ対応領域を広げることで、Webデザイナーとして長期的な活躍が見込めます。
最新トレンド感知スキル
Webデザイナーとして活躍し続ける人は、日頃から最新のトレンドにアンテナを張り、常に情報やスキルをアップデートしています。最新の技術・ツールをまとめたWebサイトや著名デザイナーのSNS、セミナーなど、情報源をいくつか保持しておき、定期的にチェックしましょう。
そして、それらの情報やスキルを積極的にデザインに取り入れていくことが大切です。
コミュニケーションスキル
Web制作は基本的に複数のメンバーで協力してプロジェクトを進めるため、コミュニケーションスキルが求められます。もちろん技術力も重要ですが、高いコミュニケーションスキルは、Webサイトの品質向上に大きく貢献するものです。
具体的には、「要望を引き出す力」「他者の立場や意図を理解する力」「自分の考えやアイデアを明確に伝える力」などがあると、Webデザイナーとして高く評価されるでしょう。
他Webデザイナーと差別化できるスキル
ここまででご紹介したスキル以外でも、他のWebデザイナーとの差別化を図るためのスキルを持つことが長期的な成功へのカギです。
Webデザイナーの需要は高まり、将来性も明るいため、ますます競争が激しくなっています。独自のスキルを磨き、デザインに付加価値を付けられるWebデザイナーになることが重要です。
Webデザイナーからのキャリアパス
Webデザイナーとしてある程度の経験を積んだら、クリエイティブ領域の他の職種にキャリアチェンジするのも選択肢の一つです。Webデザイナーの経験を活かせる人気の職種をご紹介します。
Webディレクター
Webディレクターは、Web制作の企画立案や制作、運用など、プロジェクト全体の管理を担当する仕事です。具体的には、クライアントの要望をヒアリングしたり、Webデザイナーやエンジニアといったプロジェクトに関わる人々の統括などを行います。
クライアントの要望に基づいて施策を検討したり、プロジェクトの方向性を定めたりなどを行うので、デザインの工程に留まらず、上流工程に携わりたい方には適しているでしょう。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリにおいて、ユーザーが直接接触する部分を担当する職種です。HTMLやCSS、JavaScriptを使って実装をしたり、WordPressなどの構築を行います。
プログラム開発が中心となるので難易度は高いですが、Webデザイナーとして必要なHTMLやCSSの知識を活かすことができるので、Webデザイナーからステップアップしたい方におすすめです。
UIデザイナー
UIデザイナーとは、ユーザーがWebサイトやアプリをより快適に利用できるように設計する仕事です。どちらも”デザイン”の専門家であり、仕事内容も共通する部分がありますが、UIデザイナーのほうがより専門性が求められます。
UIデザインの知見があるとWebデザイナーとしても価値が高まるので、Webデザイナーの仕事をしながらUIについて勉強し、その後にUIデザイナーを目指すのも良いでしょう。
アートディレクター・クリエイティブディレクター
アートディレクターとクリエイティブディレクターは、広告やパーツ素材の制作に携わる仕事です。Webデザインに限らず、より幅広い領域に携わりたいと考える人が目指すことが多いといえます。
Webデザイナーの仕事と通ずる部分もありますが、Webディレクターのようなプロジェクトをまとめる力に加えて、各分野での専門知識など、+αのスキルが必要になります。
まとめ
本記事ではWebデザイナーの将来性について詳しく解説しました。Webデザイナーとして長期的に活躍するために大切なのは、AIや他のWebデザイナーには真似できない、あなたならではアイデアを生み出すスキルを身につけることです。
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