Column
転職に役立つ情報
40代の派遣は厳しい?早く仕事を決めるポイントや就職時の注意点を解説!
目次
- 【基礎知識】派遣という働き方
- 派遣社員として働くメリット・デメリット
- 40代以上でも派遣登録は可能!ただし採用が厳しい現実も…
- 20代・30代よりも成長の期待度が大きく下がる
- 年齢的に体力や変化への対応が不安視される
- 若手が多い企業では年齢差が生じる
- (45歳以上の場合)雇用主に求められる配慮が大きくなる
- 40代が派遣で早く仕事を決める8つのコツ
- 中高年に強い派遣会社を選ぶ
- 複数の派遣会社に登録する
- これまでの経験・キャリアを活かせる仕事で探す
- 能力を証明できる資格を取得しておく
- 条件を緩く設定する
- 派遣会社と良好な関係を築く
- 謙虚さ・親しみやすさを心がける
- 応募が少ない・人気が低い求人を狙う
- 中高年が派遣で働くときはココに注意!
- 通勤時間ができるだけ短い職場を選ぶ
- 50代・60代になっても続けられる仕事選ぶ
- 契約の条件は文書で確認する
- 清潔感・身だしなみに気を配る
- 過去の実績・プライドは一旦捨てる
- 法律で禁止されている行為を把握しておく
- 40代なら派遣社員にこだわらない転職活動がおすすめ!
【基礎知識】派遣という働き方
派遣とは、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で就業する働き方です。給与の支払いや福利厚生は、雇用元である派遣会社から提供されます。派遣には「登録型派遣」と「常用型派遣」があり、それぞれ雇用システムが異なります。「登録型派遣」は派遣先で働く派遣期間の終了までの雇用契約を前提としており、派遣期間の終了と同時に派遣会社との雇用契約も終了します。
一方「常用型派遣」は、派遣会社と期間を定めず長期的な雇用契約を結ぶため、派遣先での就業が終わっても派遣会社との雇用契約は終わりません。次の派遣先が見つかるまで待期期間となるか、次の派遣先で就業することとなります。
派遣社員として働くメリット・デメリット
派遣で働くメリット・デメリットは、以下のような点が挙げられます。「プライベートの時間を大切にしたい」「スキルアップしたい」という方にとっては、自分のペースで様々な現場を経験できる良い働き方と言えますが、「長期雇用で安定したい」「給与を重視している」方にとっては不安定に感じられるかもしれません。
【メリット】
◆週3日や時短勤務など、自分のライフスタイルに合った働き方ができる
◆自分のやりたい業務を選べる・様々な職場を経験できスキルアップできる
◆福利厚生や有給制度がある・仕事探しや就業中も派遣会社のフォローが受けられる
【デメリット】
◆一つの派遣先(同じ課やグループなど)では最長3年までしか働けない
◆正社員と比較すると賃金や福利厚生などの待遇が低い場合がある
◆業務範囲が決められており、やりがいを感じづらい可能性がある
40代以上でも派遣登録は可能!ただし採用が厳しい現実も…
40代の転職で、派遣として働き始めることは現実的なのか?疑問に思う方も少なくないでしょう。結論からお伝えすると「40代で派遣登録して働き始めることは可能だが、採用ハードルは高い」傾向にあります。なぜ採用ハードルがあがってしまうのか、その理由については以下で解説していきます。
20代・30代よりも成長の期待度が大きく下がる
やはり20~30代の若手と比較すると、業務の吸収速度や成長率への期待値は低くなります。将来性や成長が見込める人材を求める企業が多いため、年齢を重ねるにつれ、仕事が見つかりづらくなるのも事実でしょう。若手と”のびしろ”で戦うことは難しいため、即戦力となるスキルや、希望する企業に貢献できると人材だと思わせるような能力を身に着けておくと、転職成功の可能性が高まります。
年齢的に体力や変化への対応が不安視される
世間的に40代はまだまだ働ける年代ですが、若手と比較すると体力面で不安視されてしまうのが実態です。現場作業ではない場合も、持病や体調不良が原因の勤怠不良などが懸念されることも少なくありません。また環境変化への対応も、若い世代の柔軟さと比べられてしまうと厳しいものがあるでしょう。
若手が多い企業では年齢差が生じる
最近では20~30代の若い世代が中心に活躍する職場が多くあります。また、役員など経営層が20~30代で構成されている企業も珍しくないでしょう。そのような環境では、年下が多い職場で馴染めるのか?年下社員からの指示でお互いやりづらくないか?など、様々な懸念を持たれる可能性があります。
(45歳以上の場合)雇用主に求められる配慮が大きくなる
派遣社員が45歳を超えていると、派遣先通知書の手配が必要など、雇用主に求められる配慮や負担が大きくなります。「派遣通知書」とは、派遣される派遣社員の名前・年齢・性別・雇用形態・その他の厚生労働省で定められている事項など、就業状態を派遣会社から派遣先企業に明記するために必要となる書類です。
内容に不備や異なる情報があると、労働基準法に抵触する可能性があります。派遣社員の正しい情報をもとに派遣先企業が適切な業務を割り振るためにも、重要な役割を持っているためおろそかにできません。雇用する上でこのような作業工数が増えてしまうため、派遣会社によっては、40代というだけで敬遠されてしまう可能性もゼロではないでしょう。
40代が派遣で早く仕事を決める8つのコツ
40代が派遣で働きだすにはハードルが高いということはご理解いただけたかと思いますが、必ずしも不可能ということではありません!以下では、そんな激しい厳しい状況の中でも、転職成功率を上げるコツについてご紹介します。
中高年に強い派遣会社を選ぶ
派遣会社に登録する時点で、中高年の転職に強い派遣会社を選ぶと良いでしょう。取り扱う求人の数や、得意とする業界は派遣会社によって異り、シニア世代の派遣を行っているところも中には存在します。派遣会社に登録する際は、40代以降の中高年世代の派遣実績がある派遣会社を中心に選ぶようにしましょう。
複数の派遣会社に登録する
先述した様に、取り扱う求人の数や質は派遣会社によって異なるため、1社に絞らずいくつかの派遣会社を使い分けると効率が上がります。目安として、最低でも3社以上は登録しておきたいところです。また選考に進んでからも、1社ずつ進めるより複数社同時並行で進めた方が就業が決まる確率が上がります。派遣会社によっては、1社ずつしかエントリーできないところもあるため注意しておきましょう。
これまでの経験・キャリアを活かせる仕事で探す
成長率や伸びしろでは若手に敵いませんが、長い経験やキャリアは強みとなります。これまでの経験を活かせる仕事を中心に探すと、就業決定できる可能性もおのずと高まるでしょう。特殊な技術や資格、高度なスキルが求められる職種になればなるほど、経験がある人材は重宝され、即戦力として採用される可能性があります。
能力を証明できる資格を取得しておく
職務経歴にプラスして、能力や技術を証明できる資格を取得しておくとより納得感があり、就職活動にも有利に働くでしょう。特に、資格を持っていないと業務自体が行えないケースなどは、重宝されるでしょう。
条件を緩く設定する
希望条件は緩めに設定し、あまり要望を詰めすぎない点も転職活動を成功させるポイントです。40代以降の人が就業決定しやすい求人の数は、決して多くはありません。その状況でさらに希望条件を高く設定してしまうと、応募できる求人数がかなり少なくなってしまいます。「希望残業時間に幅を持たせる」「許容できる通勤時間・勤務地を狭めすぎない」など、条件にはできるだけ幅を持たせて設定し、1件でも多く求人に応募することで、成功確率を上げていきましょう。
派遣会社と良好な関係を築く
仕事を紹介してもらうコーディネーターや営業担当など、派遣会社とのやり取りも、結局は人とのコミュニケーションが基本になります。悪印象を持たれてしまうと、就業後のトラブルを懸念されたり、気持ち良いやり取りができないため連絡頻度が減ったりと、積極的に仕事を紹介してもらえなくなる可能性があります。連絡はしっかり返す、選考状況を随時共有するなど、基本的なことですが丁寧なやり取りを心がけましょう。
謙虚さ・親しみやすさを心がける
派遣先と派遣社員の間に立って、仕事の紹介からフォローまでを行うのが派遣会社です。その立場上、派遣先企業に安心して派遣できる人材(=派遣社員)を求めています。仕事先を積極的に紹介してもらうには、派遣会社に「この人は謙虚さがあって派遣先でも問題を起こさないだろう」「親しみやすさがあるから派遣先でも上手く馴染めそう」と思ってもらえるかどうかが、かぎになるでしょう。
応募が少ない・人気が低い求人を狙う
高時給など条件が良い求人や有名企業、人気サービスに関わる求人は、当然ながら応募が殺到し、競争率が激しくなります。人気求人にたくさんエントリーしても、なかなか思い通りに進まないなんてことも珍しくありません。最初からライバルが少なそうな求人を狙ってエントリーすることも、選考通過率をあげるためのコツと言えるでしょう。
中高年が派遣で働くときはココに注意!
派遣での仕事探しや契約を結ぶ際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。特に40代以降、いわゆる中高年世代の方は必見です!
通勤時間ができるだけ短い職場を選ぶ
家事や他の仕事で忙しかったり時間に制約がある場合は、できるだけ家からのアクセスが近い職場を選ぶことをおすすめします。派遣はほとんどが時給制のため、移動時間が長いと稼ぐためには非効率となってしまします。ただし、希望勤務地を絞りすぎると選択の幅が狭まってしまうため、ある程度の許容幅を持っておくことは大切です。
50代・60代になっても続けられる仕事選ぶ
40歳を超えてから、未経験の職種で就職するのはかなり難易度が高く、新しい業務を覚えなければならないという負担も大きくなります。40歳以降で仕事探しをする場合は、転職のたびに職種を変えなくてもいいよう、50~60代になっても続けられる仕事を選択すると良いでしょう。実務経験を積むことができれば、次の仕事探しの際に有利に進められます。
契約の条件は文書で確認する
無事就業が決まり契約を結ぶ際には、就業規則・賃金・就業条件などの条件を全て、文書で確認するようにします。万が一トラブルが発生した時に「口頭で説明を受けていた」と言っても、口約束はあてになりません。契約書への記載が抜けていたり、明示されていないものについては、担当者に確認し正確な文書で残してもらうようにします。もし文書の用意を断られる事態があれば、その派遣会社の信用問題に関わるため、派遣会社自体を変えることも検討するべきでしょう。
清潔感・身だしなみに気を配る
清潔感や身だしなみは就職活動での基本です。派遣会社や派遣先企業の担当者に、「この人と一緒に働くのは不安…」と思われてしまっては、転職活動の成功がさらに遠のいてしまいます。「服装自由」である職場の場合も、清潔感があることを前提とし、個性的すぎる服装も控えるようにしましょう。派手な柄物、サンダルなどカジュアルすぎるもの、露出が多めの服なども避けた方が無難です。自分らしさをアピールすることも大切ですが、就職活動の場ではTPOに合った範囲で身だしなみを整えることを推奨します。
過去の実績・プライドは一旦捨てる
これまでの自分の功績を活かせる職場探しは、転職成功への近道ではありますが、過去の実績や自分の能力を過信しるぎるのも危険です。他人からの評価と自己評価に差が開いていると、なかなかマッチする職場が見つからず、希望通りの転職が難しくなるでしょう。前職の企業規模や年収が高かったなどのプライドから、同じような条件で就職したいと思っていると、選択肢を狭めてしまう危険性があります。
法律で禁止されている行為を把握しておく
派遣で働くなら、基本ルールや法律での禁止行為について知っておくことはとても重要です。知らずにルールを犯し不利な立場になってしまったり、気づかぬうちに不当な処遇を受けていた、なんて事態を防ぐためにも、派遣に関する知識は身に付けておきましょう。主な禁止行為は以下の通りです。
◆派遣禁止業務への派遣
⇒建設業務・港湾運送業務・警備業務・医療関係業務(一部除く)への派遣は禁止されています。
◆派遣先となる企業の事前面接禁止
⇒派遣開始前に派遣先となる企業が選考を行うこと(履歴書を送付させる・面接するなど)は、紹介予定派遣と本人が希望する場合を除いて禁止されています。
◆元の勤務先への派遣禁止
⇒正社員・契約社員・アルバイトなどとして前に働いていた会社で、離職後1年以内に派遣
労働者として働くことは禁止されています。
※もともと派遣としてA社で働き、派遣終了後1年以内に再度A社に派遣されることは可能
40代なら派遣社員にこだわらない転職活動がおすすめ!
本記事では40代の派遣転職について触れてきましたが、あまり特定の雇用形態にこだわりすぎると仕事が決まりづらいのも事実です。先述したように、中高年での転職は、20~30代の若手と比較して難易度が高い傾向にあります。労働条件と同様に、雇用形態でも縛りを緩め、正社員やアルバイト、フリーランスなど視野を広げて考えることが転職成功への最短ルートと言えるでしょう。複数のエージェントや派遣会社、また転職サイトなどを上手く活用し、自分にあった仕事を探しを始めてみてください。
注目の求人特集
登録はこちら!