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派遣が抱える人間関係の悩みとは?コミュニケーションのコツや対処法を紹介!
目次
- 派遣社員が抱えがちな人間関係の悩み6選
- 派遣先の上司・同僚と相性が合わない
- 上司や先輩からハラスメントを受ける
- 同僚からの嫌がらせ・いじめを受ける
- 他の従業員同士のトラブルに巻き込まれる
- 契約外の仕事を指示される
- 仕事を教えてもらえない
- 派遣先で良好な人間関係を築くための心がけ
- 派遣先の規定やビジネスマナーを守る
- 派遣先の雰囲気に合わせる
- 仕事に対する意欲をみせる
- 契約条件を口外しない
- 分からないことはすぐに確認する
- アドバイスは素直に受け入れる
- 仕事のミスはすぐに報告して謝罪する
- 積極的に感謝を伝える
- 派遣先でコミュニケーションを取るときのポイント
- 笑顔で挨拶する
- 報連相は丁寧に行う
- 噂話や悪口を言わない
- 自分の意見や提案はしっかり伝える
- 相手によって態度を変えない
- 雑談は最低限に留める
- コミュニケーションは自分から積極的に取る
- 人間関係のトラブルが起こったときの対処法
- 自分の考え方・捉え方を変える
- トラブルが発生した時点で上司に相談する
- 派遣先に相談しにくい場合は派遣会社の担当者に相談する
- 派遣会社が助けてくれないときは労働基準監督署・労働局に相談する
- 派遣先・派遣会社を変える
- 契約期間中でも人間関係を理由に退職は可能?
- 人間関係で悩んだらまずは派遣会社に相談しよう!
職場における人間関係の悩みは、正規・非正規雇用にかかわらず発生します。しかし、派遣社員の場合、責任や業務内容に制限があるがゆえのトラブルも起こり得ます。
本記事では、派遣社員によくある人間関係の悩みと、良好な人間関係を築くためのポイント、トラブル時の対処法をお伝えします。
派遣社員が抱えがちな人間関係の悩み6選
まずは、派遣先でありがちな人間関係のトラブルからみていきましょう。
いずれも働き方を問わず発生する問題ではありますが、派遣社員は業務範囲や責任が正社員よりも限定的なこともあり、立場的に弱くなりがちです。そのため、残念ながら人間関係のトラブルに巻き込まれる人が少なくありません。
派遣先の上司・同僚と相性が合わない
派遣先の上司や同僚の人柄や性格、価値観、指示の出し方、指導の仕方、上下関係への考え方などにおいて、相性が合わずストレスを抱える人は多いようです。
相性が合わないと、毎日の業務で不満や不快感を覚えることが多くなり、質問や悩みも相談しにくくなります。何か大きな被害を受けているわけではないため、我慢してしまう人が多い悩みです。
上司や先輩からハラスメントを受ける
上司や先輩からのパワハラ・セクハラなどのハラスメントに悩んでいる人もいます。派遣社員を見下す人もおり、高圧的な態度を取られたり、力関係を強調されたりする職場もあるようです。
ハラスメントを起こす人は、立場が弱い人や断りづらい人をターゲットにするため、派遣社員も被害を受けやすい傾向があります。
【パワハラ行為の例】
・乱暴・威圧的な言葉で罵倒・叱責される
・職場内での人間関係から孤立させられる
・過大・過小な要求を続ける
・聞こえるように溜息をつく・陰口を言う
・ミスや失敗の塗れ衣を着せられる
【セクハラ行為の例】
・性的なからかいをする
・1対1の飲み会やSNSなど個人的なつながりを求める
・結婚や妊娠、自宅の住所などプライベートに踏み込まれる
・容姿・体型・化粧について言及する
同僚からの嫌がらせ・いじめを受ける
上司や先輩ではなく、同僚から嫌がらせやいじめを受け、精神的な苦痛を感じている人もいます。
派遣社員が複数働いている派遣先では、既存の派遣社員が集まった仲良しグループを作って、新人派遣社員を仲間外れにしたり無視したりと新人いびりが起きることがあります。なかには、正社員やベテラン派遣社員が、新人派遣社員をライバル視して、わざとミスをさせたり仕事をきちんと教えなかったりと、評価や印象を悪くしようと画策した事案もあるようです。
他の従業員同士のトラブルに巻き込まれる
社内の派閥争いや上司同士の喧嘩といった、自分とは関係のない従業員同士のトラブルに巻き込まれるケースがあります。
社内に対立している人がいると、情報共有ができず業務が進まなかったり、対立するグループに所属している人に嫌がらせをしたりと、正常な環境で仕事をすることができません。飲み会に誘われたので参加したら実は派閥の集会で、その派閥に入ったと勘違いされたケースもあるようです。
契約外の仕事を指示される
派遣社員=雑用係と勘違いされ、契約外の仕事を押し付けられることに悩んでいる人も多いようです。
派遣社員の場合、契約時に業務内容や業務範囲が明確に決められているので、規定外の仕事は断ることができます。しかし、職場によっては立場の弱い派遣社員に、掃除やファイリング、データ入力、電話対応など自分たちがやりたくない仕事を押し付けようとする人がいます。
ちなみに、正社員は、業務命令に従う義務があり、原則として指示された仕事は断ることができません。
仕事を教えてもらえない
仕事をきちんと教えてもらえず、できる仕事がなかったりミスをしたりと職場での立場が悪くなっている人もいます。
ある程度スキルや経験があっても、職場特有のルールや業務フローは教えてもらえなければ習得することはできません。にも関わらず、何の教育もないまま仕事を振られたり、ルールを破っていると叱責されたりするケースがあるようです。なかには、質問しても、回答を後回しにして結局教えてもらえなかったり無視されたりと嫌がらせを受け、退職してしまう人もいます。
派遣先で良好な人間関係を築くための心がけ
それでは、どのようなことを心がけたら派遣先で良好な人間関係を築きやすくなるのでしょうか。派遣時に意識したい行動を確認しましょう。
派遣先の規定やビジネスマナーを守る
その職場特有の規定や、一般的なビジネスマナーを守ることで、周囲からの印象を良くできます。派遣先に合わせた言動と、職場の人間関係に馴染むための努力が求められます。
同様の業務経験があると、自分のやり方で仕事を進めてしまいがちです。しかし、どの職場でも、それぞれの業務フローややり方があり、勝手に進行されるとその他の従業員の仕事が増える可能性があります。
ネガティブなイメージを持たれないよう、まずは派遣先の規定や業務フロー、優先するビジネスマナーなどを細かく確認しましょう。
派遣先の雰囲気に合わせる
規定やマナー以外に、暗黙のルールにも配慮が必要です。暗黙のルールとは、「電話は1番最後に入社した人が取る」「フリーアドレス席でも上司の指定席がある」「アクセサリーが付けられるのは入社5年目以降」「恋愛話はNG」など、ルールやマナーとして明文化されていない決まりごとです。
企業によっては、思いもよらない暗黙のルールもあるため、まずは周囲の人をよく観察することがポイントです。既存の人間関係を早めに掴むことで、相談しやすい人や注意したい人を把握できます。
どう動いてよいか分からないときは、その都度、先輩や同僚に確認するようにしましょう。
仕事に対する意欲をみせる
仕事に対する意欲を分かりやすくアピールすることで、ネガティブイメージを回避することができます。受け身な姿勢はどうしても、やる気がない・サボっていると感じられやすいため要注意。
意欲ある姿勢を示したいときは、たとえば下記のような工夫ができます。
・任された仕事は締め切りまでに仕上げる
・疑問点は積極的に質問をする
・フィードバックを求める
・口頭で教えられたことはメモを取る
・質問時やフィードバック時は、明るい表情で反応する
契約条件を口外しない
派遣社員の契約条件は、人によって異なります。同じ派遣社員でも、キャリアや登録している派遣会社により、賃金や待遇が違う可能性があるため、契約条件を口外することはトラブルの元になります。
また、キャリアやスキルによっては、派遣社員のほうが正社員よりも年収が良い場合も考えられます。派遣社員・正社員など働き方を問わず、自身の給与や待遇の話は避けたほうがよいでしょう。
分からないことはすぐに確認する
分からないことがあったり、どう進めるのか悩んだりしたときは、細かいことでもすぐに確認するようにしましょう。
優秀な人でも、新しい職場での業務では疑問が生じるものです。このとき、謙虚に質問できるかで、周囲からの印象は大きく変わります。経験豊富な業務だからと確認もせずに進めれば、プライドが高く質問ができない人と捉えられる可能性があります。
ただし、手当たり次第に質問されると、周囲の作業の邪魔になる可能性も。まずは、マニュアルや自分がとったメモで軽く調べ、分からなければ周囲の人に聞きましょう。
アドバイスは素直に受け入れる
上司や先輩、同僚からアドバイスをもらったら、素直に受け入れる姿勢を示しましょう。
経験が豊富な人であっても、新しい職場では新入社員の1人です。自分の意見に固執して反抗的な言動をすれば、他人の意見を受け入れられない人・頑固な人・扱いづらい人などのネガティブなイメージを与えてしまいます。
疑問がある場合は、まずはアドバイスを素直に受け入れたうえで、反論と取られないよう注意を払いながら質問しましょう。
仕事のミスはすぐに報告して謝罪する
ビジネスシーンでは、ミスをしたあとに迅速に報告、謝罪ができるかが重要となってきます。報告・謝罪に問題があれば、信用に足る人ではないと判断され、当たりがきつくなったり事細かく指示や注意を受けることになります。
ミスが発生したときは、素早く適切な対応を取ることが重要です。ミスを隠そうとしたり、自身で解決しようとあれこれ試したりするのはNG。報告が遅れたことで問題が大きくなり、ほかの従業員の負担が発生すれば火に油を注ぐようなものです。
ミスをしてしまったら、一刻も早く、正確な状況と併せて責任者に報告しましょう。
積極的に感謝を伝える
人から感謝されて、嫌な気持ちになる人はそういません。そのため、職場で少しでも関わった人には、積極的に感謝を伝えましょう。だれかと関わることがあったら、すぐに明るい表情・声色で伝えるのがポイントです。
また、単に「ありがとうございました」と言うよりも、「○○さんのおかげで助かりました。ありがとうございます」「先ほどはありがとうございました。いつもよりも作業がスムーズに進みました!」など、言葉を重ねるのがおすすめです。
業務範囲が限られる派遣社員は、社内にあまり関わりのない人もいるでしょう。それでも、なにか感謝できる点はないか、日頃から周りに目を配っておきます。「掃除してくださってありがとうございます。おかげで気持ちよく働けます」「いつも笑顔で挨拶してくださって嬉しいです。ありがとうございます」など、なにか感謝できる事柄が見つかるでしょう。
派遣先でコミュニケーションを取るときのポイント
コミュニケーションがスムーズに取れると、相手がストレスを感じず、印象は良くなります。反対に、日々の業務に献身的に取り組んでも、周囲とうまくコミュニケーションが取れないと煙たがられる原因となります。良好な人間関係を築くためには、良好なコミュニケーションが必要なのです。
続いては、コミュニケーションの取り方にも配慮しましょう。
笑顔で挨拶する
コミュニケーションの基本は、笑顔の挨拶から始まります。暗い顔でボソボソと挨拶されたら、「何か悪いことがあったのか」「暗い人だな…」とネガティブなイメージを持ってしまうでしょう。
そのため、相手に聞こえる声量で、明るく挨拶するのが基本です。わざとらしく満面の笑みを見せる必要はなく、口角を少し上げて、微笑む程度で構いません。
また、たまたますれ違った人が大切な顧客である可能性もあります。顔を知っている人だけでなく、だれにでも自分から挨拶するようにしましょう。
報連相は丁寧に行う
報告・連絡・相談はビジネスパーソンの基本です。派遣先企業の業務をサポートする立場である派遣社員なら、なおさら報連相は丁寧に、漏れなく行いましょう。
報連相では、基本的に仕事の進捗・問題点・疑問点といった情報を共有します。とくに上司や先輩からの指示がなくても、自主的に報連相ができるのがベストです。口頭ベースでも構いませんが、チャットやメールなど後で確認できる形式で伝えると、相手の時間を拘束しないため、こちらも気兼ねなく内容を精査できます。
また、文面は、必要な情報を簡潔にまとめるのがポイント。たとえば、「お疲れ様です。午前中でA社への定例会議の連絡が完了したので報告いたします。B社に提出する資料の作成に移りますが、○○について相談したいため、□時の会議後にお時間をいただけないでしょうか」などです。
噂話や悪口を言わない
派閥があったり喧嘩をしていたりと、周囲がだれかの噂話や悪口を話していても、自分はその話にのらないようにすることで、無用なトラブルを防止することができます。悪い話を振られても、できるだけ聞き役に徹し、気のない返事で濁すのがよいでしょう。
悪い噂話や悪口は広がりやすく、たいていは「○○さんって××らしいって、△△さんが言ってた」といった具合に巡ります。自分が噂話を広げた、悪口を言っていたという話が本人の耳に入れば、その人との人間関係は悪化するでしょう。
また、噂話や悪口が好きな人として信頼・信用を損なったり、敵対グループの一員とみなされたりと、周囲との人間関係が悪化する原因となります。
自分の意見や提案はしっかり伝える
会議で意見を聞かれたり相談を受けたりした場合は、自分の意見や提案をしっかり伝えることが大切です。
派遣社員のなかには、立場上、自分の意見を伝えられないと遠慮している人もいるでしょう。しかし、日本では人材不足が深刻化しており、派遣社員には即戦力が期待されていることも珍しくありません。
他方で、自分の意見を押し通そうとしたり、求められていないのに出しゃばったりすると、周囲に不快感を与えてしまいます。まずは、目の前の業務をこなし、必要に応じて意見や提案を伝えていくとよいでしょう。
相手によって態度を変えない
人によって態度を変えると、一般的に信用できない人という認識を持たれます。態度の違いは、目立ちやすく、相手だけでなく職場全体の人との関係が悪化するため、だれに対しても相手を敬う対応を心がけましょう。
たとえば、年齢や入社のタイミングに関係なく、すべての人に敬語で話すことで、謙虚で丁寧な対応ができる人という印象を与えられます。上司にだけごまをするのは、嫌われる典型例なので要注意。
もちろん、八方美人もNGです。八方美人になると、相手に合わせて自分の意見を変えることになるため、こちらも周囲からの信頼を損ない、健全な人間関係は構築できません。
雑談は最低限に留める
仕事中や休憩中に、周囲の人と他愛のない話をすることもあるでしょう。しかし、仕事に関係がないおしゃべりが過ぎると、サボっているとみなされる可能性があります。雑談は盛り上げ過ぎず、最低限に留めるのがよいでしょう。
また、雑談のトピックや内容にも注意が必要です。ゴシップネタや自慢話が多いと、品性に欠ける人という評価になることも。場をわきまえた内容を意識しましょう。
一方で、全く雑談に参加しないのもNGです。雑談は、相手との距離感を把握したり、人柄や考え方を知るきっかけとなったりと、人間関係を構築するうえで有効な手段です。雑談を避けすぎると、協調性がない人・絡みにくい人という印象を与えかねません。
コミュニケーションは自分から積極的に取る
入社から1ヶ月程度は、職場の人に良い印象を持ってもらえるよう、素の自分よりも積極的に交流を図るのがおすすめです。ある程度慣れてきたら、自分のペースに合う付き合いに移行するとよいでしょう。
受け身なコミュニケーションしかできないと、どうしても周囲が気を遣う必要が出てきます。すると、今後の仕事ぶりを不安視されたり、指示待ちの人間だとみなされたりとマイナスな印象からスタートすることになってしまいます。一方で、自分の話ばかりすると、我が強い人・相手の話を聞かない人と、こちらもマイナスイメージにつながります。
親近感を持ってもらえるよう、自分からコミュニケーションを図りつつ、相手の話を聴く・共通の話題を見つけて会話を生むことを意識しましょう。
人間関係のトラブルが起こったときの対処法
最後は、人間関係のトラブルが起きてしまったときの対処法を確認します。人間関係のトラブルは、放置するほど悪化しやすいため、早めに対処することが重要です。
自分の考え方・捉え方を変える
自分の考え方や捉え方を変えることで、気持ちを楽にすることができます。「職場の人と相性が合わない」「苦手な人・嫌われている人がいる」といった場合に有効です。
自分が変われば、心に余裕ができ、視点を変えて相手を見られるかもしれません。そして、心に余裕があれば、相手から心無い言葉をぶつけられても、「悪口を言うことで自分を保ってるんだろうな」「だれかに構ってほしいんだろうな」と受け流すことができるでしょう。「自分が変われば相手も変わる」といわれるように、自分の雰囲気や反応が変われば、場合によっては問題が改善する可能性もあります。
トラブルが発生した時点で上司に相談する
人間関係のトラブルは、自分だけで解決しにくいため、問題が起こったらまずは上司に相談しましょう。「先輩が仕事を教えてくれない」「同僚に嫌がらせやいじめを受けている」「ほかの人のトラブルに巻き込まれている」という場合、解決につながる可能性があります。
なかには、自分自身に問題があり、人間関係が悪くなっているケースもあるでしょう。何か問題があれば、指摘をもらうきっかけとなるはずです。
派遣先に相談しにくい場合は派遣会社の担当者に相談する
ハラスメントやいじめ、嫌がらせ、契約外の業務の押し付けなど、派遣先の上司に言いにくいことや上司が原因のトラブルは、すべて派遣会社の担当者に相談してください。
派遣会社から派遣先に改善を要求してくれたり、違う派遣先を紹介してくれたり対策を講じてくれるでしょう。とくに、ハラスメントやいじめの被害を受けた場合は、自身の健康維持や安全の確保が難しくなるため、早急な相談が必要です。
派遣会社は、派遣先で派遣社員がどのような扱いを受けているのか、細かく把握することができません。そのため、どのような問題であっても、自分だけで抱え込まず、不安や悩み、不満は派遣会社に共有してサポート・対処をお願いしましょう。
派遣会社が助けてくれないときは労働基準監督署・労働局に相談する
派遣会社が助けてくれないという場合は、労働基準監督署や労働局への相談を検討しましょう。
労働基準監督署内の「総合労働相談コーナー」では、職場におけるトラブル全般の相談を受け付けています。労働基準監督署そのものは、パワハラを含むあらゆる分野の労働問題を対象としています。
一方、労働局では、ハラスメント被害・嫌がらせ・いじめ・雇止めといった労働問題について相談できます。なかでも、セクハラや、結婚・妊娠を理由とする不当な扱いなどに関しては、労働局内の「雇用環境・均等部」が対応します。
派遣先・派遣会社を変える
一度悪化した人間関係は回復が難しいケースも多々あります。契約が満了したら、派遣先が派遣の延長を希望しても、派遣先を変更してもらうとよいでしょう。
派遣会社がトラブルの改善に向けて動いてくれない場合は、派遣会社を変えるという手もあります。派遣社員として働くなかで、派遣会社や担当者との信頼関係は自分を守るため、そして希望に合う働き方をするために重要な要素です。悩みを相談してもサポートしてくれない派遣会社であれば、今後も頼れないことが分かっているので、派遣社員を大切にしてくれる派遣会社に乗り換えましょう。
契約期間中でも人間関係を理由に退職は可能?
契約期間中であっても、トラブルの内容や程度によっては人間関係を理由に退職が認められるケースがあります。たとえば、ハラスメント被害にあって身体的・精神的に大きな苦痛を受けた場合や、派遣先が問題を放置して改善に動いてもらえない場合などです。
ただし、「苦手な人がいる」「パワハラほどではないが上司の口が悪い」「お局に嫌味を言われる」といった程度では、途中退職は認められないでしょう。この場合、派遣期間が終わるまで待つか、退職を強行するかのどちらかになります。
派遣社員は原則として契約期間中に辞めることができません。それでも退職する場合、派遣会社からの信用を失い、次の派遣先を紹介してもらえないなどのリスクを負うため、できるだけ避けたいものです。
人間関係で悩んだらまずは派遣会社に相談しよう!
本記事では、派遣社員にありがちな人間関係の悩みやその対処法について解説しました。派遣社員は、正社員よりも立場が弱くなりやすいため、人間関係のトラブルの被害に合うことがしばしばあります。良好な人間関係を築くための努力は必要ですが、自身の努力だけではどうにもならないこともあるため、何かあれば派遣会社に相談するようにしましょう。
いざというときに迅速に動いてもらえるよう、日ごろから派遣会社の担当者と連絡を取って、信頼関係を築いておくのがおすすめです。他方で、トラブル時に派遣会社が助けてくれないという場合は、公的機関への相談や派遣会社の乗り換えを検討しましょう。
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