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派遣の契約更新をしないときは?円満に更新をしない旨を伝える4つのポイント!

派遣の契約更新をしないときは?円満に更新をしない旨を伝える4つのポイント!

派遣社員として働いていると、契約期間の終了が近づくタイミングで「契約を更新するかどうか」を選ぶ場面が訪れます。更新しない場合は、伝え方やタイミングに注意しないとトラブルの原因にもなりかねません。本記事では、契約更新の基本や、円満にお断りするための伝え方のコツ、次の仕事の探し方について解説します。

派遣の契約更新とは

派遣の契約更新とは
派遣の契約更新とは、一定期間の契約で働く派遣スタッフが、次の契約期間も同じ派遣先企業で働くかどうかを決定するプロセスを指します。派遣社員は多くの場合、1〜3か月期間の限定で働く契約形態のため、契約満了時には必ず更新の判断が求められます。

更新時には「更新しない」という選択をすることも可能ですが、適切なタイミングで意思を伝えないと、トラブルの原因となる場合もあるため、手続きや伝え方には注意が必要です。

以下では、契約更新における具体的な流れを解説していきます。

意思確認のタイミング

派遣契約の意思確認は、基本的に契約満了の30日から45日前に行われることが一般的です。この期間内に、派遣会社の担当者が派遣社員に対し、次の契約期間も継続して働くかどうかの意向を確認します。

そのタイミングでしっかりと自分の意思を示すことが重要になります。「更新しない」と決めている場合であっても、ギリギリに伝えてしまうと派遣会社や派遣先企業に迷惑をかける可能性があるため、早めの行動を心がけましょう。

誰に意思確認をされるのか

派遣契約の意思確認を行うのは、派遣会社の担当者です。派遣スタッフが直接派遣先企業と話し合うケースは少なく、労働契約の窓口である派遣会社が全て対応します。

派遣元企業(人材派遣会社)と派遣社員との間には雇用契約が締結されているため、契約更新の話し合いもこの関係を基に進められる流れです。

派遣先企業の担当者に直接「更新しない」と伝える必要はなく、全て派遣会社の担当者を通じて意思を伝える形になります。

契約は自動更新されない

派遣の契約は、原則として自動更新されません。契約期間が終了するたびに、派遣会社・派遣先企業・本人の三者で「次も契約を続けるかどうか」を改めて確認し、新たな契約を結ぶ必要があります。

これは、派遣労働が期間限定の労働形態であり、都度条件や業務内容が見直されることを前提としているためです。更新の意思確認は、通常契約満了の1か月前を目安に行われ、本人の希望だけでなく、派遣先企業の意向も大きく影響します。

従って、更新を希望する場合でも、必ず確認と手続きが必要です。


派遣の更新はしなくてもOK

派遣の更新はしなくてもOK
派遣の契約更新は義務ではなく、本人の意思で更新しない選択も可能です。派遣契約はあくまで期間限定のものであり、契約満了をもって終了することは自然な流れになります。

「仕事内容が合わない」「スキルアップのために別の仕事に就きたい」「私生活の変化があった」など、理由はさまざまで問題ありません。

更新しない場合は、派遣会社にその旨を早めに伝えればトラブルにもなりにくく、円満な退職が可能です。無理に続ける必要はなく、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。

更新をしない場合は自己都合になることが多い

更新をしない場合は自己都合になることが多い
派遣契約を更新しない場合、その理由によって「自己都合」か「会社都合」かが区分されます。一般的には、契約更新しない理由が本人からの申し出である場合、自己都合として扱われます。

自己都合扱いとなる理由は、キャリアチェンジや家庭の事情、スキルアップを目指した転職などです。

会社都合になる場合

派遣契約の更新が「会社都合」となる場合は、派遣先または派遣元企業の事情によるケースが該当します。たとえば、派遣先企業が業績不振や人員整理などの理由で契約更新を打ち切る場合や、派遣社員に非がないにもかかわらず契約が終了する場合は、会社都合とされることが一般的です。

この場合、失業給付の給付開始が早まるなど、自己都合とは異なる取り扱いになります。ただし、最終的な判断はハローワークが行うため、退職理由については派遣会社とよく確認し、必要があれば証明書類などを準備しておくと安心です。

失業保険の受給日数

失業保険の受給日数
派遣契約を更新しない場合、次の仕事が決まるまでの間に失業保険を受給することが可能です。ただし、受給日数や条件については「会社都合」か「自己都合」かによって異なります。それぞれのケースについて確認しておきましょう。

会社都合の場合

派遣契約の更新が派遣会社や派遣先都合(会社都合)で終了した場合、失業保険の受給は比較的スムーズに開始されます。会社都合とは、派遣先企業の業績悪化や人員削減、契約期間の満了に伴い更新しないと判断した場合などです。

その場合、失業保険の受給は待機期間(通常7日間)後、すぐに開始されます。受給日数については、年齢や雇用保険の加入期間によって異なりますが、最短で90日間、長い場合は330日間受給することが可能です。詳細はお住まいのハローワークで確認するとよいでしょう。

自己都合の場合

「派遣契約を自ら更新しない」と選択した場合、通常は自己都合による退職とみなされます。この場合、失業保険の受給は少し遅れるため注意が必要です。具体的には、7日間の待機期間に加え、原則的に3ヶ月間の給付制限期間が設けられています。この期間中は、失業保険の給付を受け取ることができません。

受給日数は、雇用保険に加入していた期間に応じて、90日間から最大240日間の範囲になります。ただし、給付制限期間中も次の仕事を探すために積極的に活動することが求められます。派遣契約を更新しない場合は、できるだけ早めに次の仕事を見つけることで、収入の不安を最小限に抑えることができます。

派遣契約の更新をしない旨を円満に伝える4つのポイント

派遣契約の更新をしない旨を円満に伝える4つのポイント
派遣契約の更新をしない旨を円満に伝える、4つのポイントを解説していきます。予期せぬトラブルを回避するためにも、是非参考にしてみてください。

1.派遣会社の担当者に意思を伝える

派遣契約の更新をしない場合、最初に派遣会社の担当者にその意思を伝えることが重要です。派遣契約では派遣会社が労働者と雇用契約を結んでいるため、派遣先企業よりも先に担当者へ伝えるのが基本的なマナーとなります。

更新しない意思を明確に伝えることで、次のステップでスムーズに話が進む可能性が高まるでしょう。また、担当者に話すことで、今後のサポートや次の仕事紹介の相談もスムーズに行えるようになります。

2.契約更新の1ヶ月前までに伝える

派遣契約の更新をしない場合は、契約終了の1ヶ月以上前に意思を伝えるのが基本です。一般的に、派遣会社は契約満了の30日前までに更新の意思確認を行うことが法律で求められています。

そのため、派遣スタッフとしても1ヶ月以上前に更新しない旨を伝えることで、派遣会社や派遣先企業が代替人員の手配や業務引き継ぎの準備を円滑に進めやすくなります。

3.理由は可能な限り素直に答える

派遣契約の更新をしない理由について聞かれた場合、できるだけ素直に答えるのが望ましいといえます。「スキルアップのため」「家庭の事情」など正当な理由であれば、問題なく受け入れられることがほとんどです。

ただし、ネガティブな表現や派遣先企業の批判などは避け、建設的な理由を説明するようにしましょう。理由を明確に伝えることで、派遣会社が理解しやすくなり、円満な関係の維持に繋がります。

4.メールや電話ではなく直接伝える

派遣契約の更新をしない旨を伝える際には、可能な限り直接会って担当者に話しをするのがおすすめです。メールや電話などの方法では誤解を生む可能性があり、相手に真剣さが伝わりにくい場合があります。

直接会うことで、自分の意思や理由を丁寧に伝えられるため、相手との信頼関係を保ちながらスムーズに話を進められます。

更新しない理由例

更新しない理由例
派遣契約の更新をしない理由例を、いくつか解説していきます。

一身上の都合

派遣契約の更新をしない理由として、一身上の都合はよく使われる表現です。この理由は私的な事情を広くカバーするため、詳細に踏み込まれる心配が少なく、比較的安心して伝えることができます。

ただし、具体的な理由を聞かれた場合には、常識的な範囲で誠実に答えるよう心がけましょう。

スキルアップのため

派遣の更新をしない理由として「スキルアップのため」を挙げることも一般的です。例えば、特定の資格取得や専門分野でのキャリア形成を目指している場合などが該当します。

スキルアップは前向きな姿勢をアピールすることができ、派遣会社や派遣先企業からも好印象を持たれることが多いです。


家庭の事情

家庭の事情も、契約更新をしない正当な理由として挙げられます。例えば、家族の介護や子供の教育のために働き方を調整する必要がある場合などが該当します。

プライバシーも考慮して、派遣会社に具体的な事情を全て説明する必要はありませんが、円滑な引き継ぎやスケジュール調整を配慮するとトラブル防止につながります。

違う雇用形態で働きたい

派遣契約の更新を断る理由として、違う雇用形態での勤務を希望しているという考えも理解されやすいものです。例えば、正社員やパートタイムに切り替えたいといった意向は、キャリアの方向性を変えたい場合に説得力のある理由となります。

派遣会社にもその旨を相談し、可能であればそのサポートを受けるのも良いでしょう。

違う業種を経験したい

契約更新をせずに違う業種で働きたいという理由もあります。これから新しい分野での挑戦を考えている場合、この理由は前向きな姿勢を示すものとして好意的に受け止められることが多いです。

特に、明確な目標や意図がある際は、それに向けた準備や行動を具体的に伝えると良い印象を与えられるでしょう。

次の仕事の探し方

次の仕事の探し方
派遣契約を更新しない場合、その後にどのように次の仕事を探すかを考えることは非常に重要です。派遣社員としてのキャリアを継続するのか、新たな雇用形態に挑戦するのかによって選択肢は変わってきます。ここでは、次の仕事を探す際の主な方法について解説します。

同じ派遣会社で仕事を探す

現在登録している派遣会社で次の仕事を探すのは、効率的な方法の一つです。派遣会社は、あなたのスキルやこれまでの実績をすでに把握しているため、適した案件を優先的に紹介してもらえる可能性があります。

また、契約更新しない旨を伝えた際に、次の仕事について相談しておくことも賢明です。同じ会社での継続は、転職活動に伴う労力を削減できる点でメリットがあります。

派遣会社を変える

現在の派遣会社とは別の派遣会社に登録するという選択肢もあります。「契約更新しない」という決断をした後で、他の会社でより良い条件の仕事を見つけられる可能性もあるからです。

一方で、新しい派遣会社と信頼関係を構築するには時間がかかることもあるため、自分の希望やスキルを明確に伝えることが重要です。

派遣会社以外の雇用契約

派遣という雇用形態にこだわらず、新しい働き方を探すことも一つの選択肢です。派遣の契約満了後に正社員や契約社員など、他の雇用形態へ転身を図ることで、さらに幅広いキャリア形成が期待できます。以下の選択肢に注目してみましょう。

紹介予定派遣

派遣期間満了後に、直接雇用を前提とする「紹介予定派遣」を検討するのもおすすめです。この雇用形態では、派遣社員として一定期間勤務し、その後に正社員や契約社員として直接雇用される可能性があります。

企業との相性を見極める期間を設けながら働けるため、転職への不安を軽減できます。

一般的な転職活動

転職エージェントや求人サイトを活用して、正社員や契約社員として働ける職場を探すのも一つの方法です。一般的な転職活動では、自分のスキルや経験をしっかりアピールし、希望条件に合った仕事を見つけられるメリットがあります。

派遣社員として働く中で得た経験は、次の仕事でも大いに役立つため、履歴書や職務経歴書を充実させておくと良いでしょう。

まとめ

派遣契約の更新は、派遣スタッフにとって働き方を見直す良いタイミングでもあります。更新しない場合でも、それを選択することは権利であり、適切な手順を踏むことで円満に進めることが可能です。派遣契約の更新をしない選択をする際には、しっかりと計画を立て、安心して次のステップに進みましょう。

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